官製春闘ぶち破る首都圏春闘大行動が登場
青年労働者を先頭に〝闘う春闘〟が登場した。3月22日、「官製春闘」をぶっ飛ばす首都圏春闘大行動が渋谷の街を席巻、JR貨物本社を直撃するデモが闘われた。
午後2時半。渋谷の宮下公園に、JR大再編攻撃を春闘ストライキで迎え撃つ動労千葉、動労水戸を始め、闘う労働組合の赤旗が林立した。
東京西部ユニオン青年部の司会で集会が始まった。主催者あいさつを合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表が行い、政労使一体で〝賃上げ〟を演出する「官製春闘」を一刀両断。「労働組合が労働組合として闘うのが春闘だ。安倍は中東に参戦した。職場では長時間労働、過労死、非正規職化で労働者が殺されている。労働者階級への戦争だ」と安倍に戦闘宣言をたたきつけた。
続いて全国労組交流センター青年部長が「労基法改悪絶対反対! 『官製春闘』を打ち破り、賃上げをかちとろう!」と15春闘アピールを発した。青年部長は残業代ゼロ法について、「8時間労働制を解体し、労働者を休日はおろか、昼も夜も関係なく賃金鉄鎖に縛り付ける攻撃だ」と核心を突き、「『官製春闘』は労働組合を解体するためのもの。『官製ベア』と引き換えに派遣法改悪や労基法改悪に声を上げようともしない連合や全労連は絶対に許せない」と、ゼネストへ突き進む韓国・民主労総とともに、戦時下の労組圧殺攻撃を打ち破る15春闘への総決起を訴えた。
動労総連合が特別報告。動労千葉の川崎昌浩執行委員がJR貨物の賃下げと、それに屈服した日貨労を弾劾、春闘第3波闘争への決意を表した。
●ストを宣言!
動労水戸の照沼靖功さんは「地方切り捨てと安全破壊のJRダイ改を許さない。労組が闘えば勝てる。全力で闘い抜き安倍を倒そう」と訴えた。
動労神奈川の青年労働者が拍手の渦の中で登壇した。1カ月契約で雇い止め解雇を狙うJR資本に対し、「ストライキで闘います」と怒りを込め発言。開始された青年の反撃に、全参加者は惜しみない拍手を送り、ともに闘う決意を固めた。
さらに東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦さんが杉並区議選必勝への特別報告を行った。
「絶対に負けない」と職場で闘う青年労働者がカンパアピールに立ち、各職場の春闘報告が、精研労組、労組交流センター三浦半島教労部会、自治体労働者、ちば合同労組、全国協建設・交運連絡会、全学連から行われた。闘う春闘はすでに開始されている。手当廃止粉砕や民営化・外注化絶対反対の闘い、ストへの決起など、動労総連合と一体となった労組拠点建設の前進が次々と報告され、〝労働組合の団結こそが戦争を止める〟との確信があふれ出た。
最後に全国協の小泉義秀事務局長が行動提起を行い、郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長の音頭で団結ガンバローを三唱。さあ、JR貨物本社へ向けてデモに出発だ。
●弾圧うち破り
街行く労働者とデモとの大合流を恐れる警察権力は、横断幕と宣伝カーの間に機動隊の指揮官車を割り込ませ、妨害してきた。ふざけるな! デモ隊は権力の不当な弾圧をはねのけ、「戦争反対!安倍打倒!」「ストライキで安倍を倒そう」「うちらの賃金上がってないぞ」「闘う組合つくろう」などのコールに合わせ、意気高く渋谷から新宿へと練り歩いた。
休日で混み合う沿道からは、闘う労組の登場に熱い注目が集まった。青年や外国人は笑顔で応える。マンションから手を振り続ける青年も。
デモ隊はJR貨物本社前で「JR貨物は賃下げやめろ」と弾劾した。
職場から15春闘―メーデーへ総決起しよう!
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