8・6広島8・9長崎 戦争法阻止・安倍倒せ 8・6広島②ヒロシマ大行動に1100人
吉原さん、城臺さん被爆者の訴え
■福島・沖縄の怒りと結んで
安倍を直撃した早朝の原爆ドーム前集会とデモの大成功を引き継ぎ、午後0時30分から広島県立総合体育館で「被爆70周年/8・6ヒロシマ大行動大集会」が開催され、1100人が結集した。
動労西日本委員長で8・6ヒロシマ大行動共同代表の大江照己さんが開会を宣言し、広島連帯ユニオン書記長の壹貫田康博さんが基調を提起した。壹貫田さんは「国際連帯とゼネストでこそ戦争・核戦争を阻止できる」と訴え、動労西日本と広島連帯ユニオンが車の両輪となって8・6ヒロシマ大行動を牽引(けんいん)してきたことを明らかにし、団結してゼネストを切り開く決意を表明した。
被爆者の訴えとして広島から吉原美玲子さん、長崎から城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんが発言に立った。吉原さんは、「生き残った被爆者の一人として、安倍政権の戦争法案は許せない」と怒りを込めた。城臺さんは、「被爆者は放射能と闘いながら命をかけて核廃絶を訴えてきた。これを踏みにじる安倍を許さない」と訴えた。
続いて、福島からふくしま共同診療所の布施幸彦院長、沖縄から沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長と沖縄南部一般合同労組・協同リネンサービス分会の高橋徳臣書記長が発言した。
■韓国の労働者が連帯発言
海外からのメッセージが紹介された後、韓国・大邱(テグ)から来日した城西(ソンソ)工団労働組合の3人の労働者が万雷の拍手を受けて登壇。「万国の労働者が団結すれば世界を変えることができます。団結だけが労働者の生きる道です」「新自由主義反対! 戦争反対! 労働者が主人公となる社会のためともに前進していきましょう」。ゼネストで闘う韓国の労働者の熱い訴えに会場全体が思いを一つにした。
カンパアピールを共同代表の室本けい子さんが行った後、被曝労働拒否・改憲阻止を闘う労働組合からアピールが行われた。最初に、元全日本運輸一般労組原子力発電所分会長の斉藤征二さんが「全国津々浦々に労働組合をつくり、社会を変え核をなくそう」と訴えた。愛媛県職労委員長の宇都宮理さんは、原発立地県の自治体労働者として再稼働阻止・全原発廃炉の闘いと戦争絶対反対を貫く決意を表明。動労水戸副委員長の国分勝之さんは「原発の中に労働組合が必要だ」と訴える原発労働者の決起を紹介し、常磐線全線開通阻止を闘う決意を表明した。
■動労総連合の建設へ熱気
続いて、郡山総合車両センターの橋本光一さんが「安倍政権打倒、資本家階級を打ち倒せ! この闘いをやりぬくために福島に動労総連合をつくります」と鮮烈に表明すると、大きな拍手が巻き起こった。動労千葉執行委員で動労総連合書記長の川崎昌浩さんが、国鉄解雇撤回をめぐる最高裁の上告棄却決定を弾劾すると同時に「国鉄分割・民営化による解雇は不当労働行為だと認定させた。どの労働組合も、どの党派もなし得なかった大きな勝利です」と明らかにし、8・23星陵会館集会への結集を訴えた。
「改憲阻止のアピール」を8・6ヒロシマ大行動呼びかけ人で島根人類愛善会会長の松浦武生さんが行った。
続いて6日で獄中41年目となった無実の星野文昭さん奪還のアピールを星野暁子さんが行い、文昭さんのメッセージを代読した。広島からの決意を動労西日本の岡崎昭夫組合員、広島連帯ユニオン草津病院支部、広島大学学生自治会がそれぞれ発言した。
まとめと方針提起を共同代表の大江厚子さんが行い、広島連帯ユニオン委員長の鈴木範雄さんの音頭で団結ガンバローを行い、市内デモに打って出た。
警察の不当な規制をはね返して進むデモ隊に沿道から大勢が手を振り激励し、飛び入りも続々。最後に平和記念資料館前で鈴木達夫弁護士が「安倍の戦争政治は許さないという怒りをどうしたら力に転化できるか。それが労働者階級のゼネストだ」とまとめた。
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