婦民全国協第32回総会 ソビエト建設の担い手へ 拠点労組を軸に組織拡大
8月22~23日の両日、大阪コロナホテルで婦人民主クラブ全国協議会第32回全国総会が開催され、全国から96人が結集した。改憲と戦争、首切り・原発の安倍政権と全国各地で闘い、集まってきた会員は自信と確信にあふれていた。
結成間もない京滋支部の仲間が司会を担い、全国からの結集に敬意を表した。
主催者を代表して、三浦正子代表が「この1年の全国の仲間の闘いを誇りと思う。今こそ戦争を革命へ、組織拡大を」と訴えた。
共闘からは、三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さん、全国水平同盟の久原正子委員長、労組交流センター女性部を代表して東理恵さん、高槻医療福祉労組の村山裕子委員長があいさつした。
革共同の代表が「革命情勢のもとでの今総会の意義は大きい」と語り、「『イギリスにおける労働者階級の状態』(エンゲルス)とも言える今日の労働者の生きがたい状況に対して、血債主義の脱会派と決別した婦民全国協の登場は待ったなし! 動労総連合建設とともに革共同はともに闘う」と決意を述べた。
動労千葉をはじめ多くのメッセージが寄せられ、紹介された。
●支部建設前進に拍手がわく
議案の提案は、総括案を山本美知子関西ブロック代表が行い、情勢・方針案を鶴田ひさ子事務局長が行った。
総括案では、昨年の30周年集会から1年、新自由主義と対決する女性解放闘争を掲げ、階級的労働運動を軸に職場・地域に団結を組織する婦民としてあらためて出発したことを確認し、この力の根源こそ国鉄闘争にあり、さらに福島・沖縄の怒りと結び「戦争を革命へ」と突き進んできたと報告した。とりわけ、「ゼネストで革命をきりひらく」と確認して実践を積み重ね、福岡に支部が誕生し、さらに北海道や沖縄にも着手した。関西でも京滋支部に続いて8月末には大阪北摂支部が誕生するという報告に拍手がわいた。
情勢・方針案では「恐慌の中の恐慌の時代、世界はゼネスト情勢だ」と主体的に時代認識を持とうと確認した。危機に立つ帝国主義の強盗戦争に絶対反対を呼びかけ、日本共産党スターリン主義の「自衛戦争賛成」との対決も明らかにした。国鉄決戦を基軸に1千万人と結びつくこと、新しい労働者の政党をつくりだすことが提起された。男女雇用機会均等法から30年、生きることもままならない現実への女性労働者・労働者家族の怒りが戦争法への怒りと結合して動き出していることをつかみ、今こそ組織拡大へ全力で取り組むことが確認された。「自国政府打倒! 国際連帯! 戦争絶対反対! 安倍打倒! 11月労働者集会へ」の方針も鮮明に打ち出された。
●実践学び合い確信を深める
特別報告は今春結成した福岡支部と、被曝労働拒否を闘う動労水戸とともに闘う茨城支部準備会から行われた。
福岡支部の30代の支部長は「私が支部長を引き受けました。全体を引っ張っていきます」と決意を込めてあいさつし、「婦民で勉強するうちに宗教なんてやってる場合じゃないと思った」と言って新会員が生まれたことも報告した。
茨城支部準備会の辻川あつ子さんは、この間の動労水戸の被曝労働拒否の闘いから原発労働者と出会ったことや、いわき駅前街宣を継続する中での女性労働者たちと感動的な合流を果たしたことなど、資本と非和解で闘ってその旗を掲げる中で前進してきたことを報告した。
夜の交流会、2日間通しての全体討論は終始活発に行われた。
2日目の分散会では、全国の会員から活動と組織拡大の実践についてのより突っ込んだ報告がされた。「戦争を革命へ」の時代に、すべての課題をとらえられる間口の広さをもつ婦民全国協の存在がソビエト建設にとってなくてはならないものであることが話し合われた。地域の仲間・地区党の階級的団結の中で、地域拠点労組を軸に、婦民の組織化をめぐる討議が進んでいることが重要だ。
総会終了後ただちに9月国会決戦、全国各地で闘いとられる国鉄集会から11月労働者集会へ向かって飛び出す総会となった。(M)
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