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「ストップ!秘密保護法」百万人署名運が集会とデモ

20131127a-1.jpg 1万人決起の11・21大集会に続いて、22日、「とめよう戦争への道!百万人署名運動」の主催で「ストップ!秘密保護法、集団的自衛権行使絶対反対」の集会が開かれた。会場の日比谷図書文化館地下ホールは満席となった。集会後のデモは、途中で参加者がさらに増え、約300人の隊列になった。
 はじめに、主催者あいさつをかねて国会報告に立った西川重則さん(百万人署名運動事務局長)は、特定秘密保護法は戦後最大の悪法だと厳しく弾劾した。また、日本版NSC法案が何の問題も追及されずにあっという間に衆議院を通過したこと、日本版NSCの議事録は公開されないと居直っていることなどを鋭く糾弾した。そして、「戦争は国会から始まる。憲法第41条で国会は唯一の立法機関とあり、国民の立場で立法が行われなければならないのに、まったくそうなってない。すでに改憲が進んでいる。戦争絶対反対の原点に立って、改憲絶対反対で闘い抜こう」と訴えた。

 20131127a-3.jpg闘争連帯アピールとして、「破防法と組対法に反対する共同行動」の石橋新一さんが発言。秘密保護法と一体で盗聴などの情報収集活動が圧倒的に強化されていくこと、そしてそれは来春にも出される国家安全保障基本法と一体で、集団的自衛権の行使を骨格とする戦争立法であると指摘し、闘いの連携・強化を呼びかけた。
 刑法学者で、秘密保護法反対声明の呼びかけ人にもなっている新屋達之さん(大宮法科大学院大学教授)がゲスト発言。新屋さんは、「秘密保護法は“違憲の総合商社”だ。例えば国会議員が内部情報を得て、その特定秘密は国家による違法行為だと暴露したら、それ自身で逮捕の対象になる。そうなると、国会の最高機関性も国政調査権も揺らぐ。また、適性評価のチェックはその周辺部分にも及ぶわけで、その人たちの思想・良心に及んでくる。さらに、刑事裁判になれば、まったく不平等な裁判になってしまう。つまり、現行憲法と根底的に相いれないもの」と警鐘を乱打、「ガサ入れや逮捕が簡単にできてしまうことが恐ろしい」と訴えた。
20131127a-4.jpg 続いて、連日の国会前抗議行動を行っているロックンローラーが登壇した。「3・11が起きて、国は被災者を守るだろうと思ったら、見殺しにすることがわかってデモに参加した。そしたら僕らみたいな者が大勢いて、もしかしたらこの社会を変えられるんじゃないか、変えなきゃいけないと思って今も行動している」と語り、官邸前でやっているシュプレヒコールを披露(ひろう)した。
 集会の基調報告を百万人署名運動事務局の川添順一さんが行った。安倍政権の本音は戦々恐々だ、秘密法とNSC法はワンセットの“戦争国家法”だ、秘密法の狙いは公務員労働運動つぶしにあることを提起した。そして、改憲と戦争への道を許さない大激突の時代が始まった、秘密法阻止の手をけっして緩めず、「1%」に対して「99%」が団結して立ち向かおうと呼びかけた。
 最後に、弁護士、公務員労働者、国鉄労働者、大学生がリレーアピール。森川文人弁護士は、法案に「その他」がつく条文が36もあり、なんでもできるようにつくられていることを暴露した。江戸川区職の佐藤賢一さんは、「公僕ではなく公務員労働者として断固反対する。秘密法は組合活動の根本を破壊するもの」と弾劾した。
 動労千葉の滝口誠さんは、国鉄闘争で労働運動を甦らせ、この社会を変革する力をつくると宣言した。首都圏の大学から参加した学生は、「いま声をあげなければ取り返しのつかないことになると思って、大学の授業を休んでここに来た」と語り、自分の大学で学生の運動をつくると表明した。
 最後に、福島から参加した長沢宏さんが、福島県民の怒りを代表して25日の福島公聴会弾劾闘争を闘う決意を明らかにし、来年3・11に大集会を開催することを予告した。
 1時間ほどの短い集会だったが、内容の豊かさがよく伝わり、闘いの意欲が高まる集会だった。勢いのあるデモ行進は、テンポの良いコールが響き渡り、新橋駅前では労働者の圧倒的注目を浴びた。(T)
 

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