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西郡国賠裁判始まる 住宅追い出し絶対許さぬ

20150905e-1.jpg 8月28日、大阪地裁第16民事部(森木田邦裕裁判長)で、西郡住宅追い出し強制執行に対し国家賠償を請求する国賠闘争の裁判が始まった。第1回から原告である全国水平同盟西郡支部の佃文弘青年部長の意見陳述をめぐって裁判所=国と全面的に激突し、画期的な勝利をかちとった。

 この裁判で佃青年部長は国と八尾市を徹底弾劾する10分間の陳述を予定していた。陳述の最後に「昨年の8家族に対する住宅追い出し強制執行攻撃も安倍政権の戦争への道と一体の攻撃です」と弾劾し、「戦争への道である強制執行には絶対に負けません。韓国民主労総ゼネストと連帯し、全国の地域・職場に全国水平同盟の旗を掲げ、動労千葉や動労水戸の闘いを軸に日本におけるゼネスト決起で安倍を打倒し、戦争を阻止する最先頭で闘っていきます」と決意を述べようとしていた。
 ところが裁判長は当日朝、この部分を「裁判と関係ないから禁止する」と弁護士に連絡してきた。こんなことが許されるか! 強制執行の核心こそ安倍の戦争攻撃だ!
 佃青年部長は法廷で発言制限をはね返して陳述を続けようとした。しかし裁判長は「陳述を打ち切りなさい」と迫った。
 傍聴団は、一斉に「原告の意見陳述を聞かずに何を判断するんだ」「原告の発言を禁止することは予断と偏見があるからだ」「発言禁止こそ戦時裁判だ」と追及した。
 追い詰められた裁判長は退廷を命令。傍聴団からは「陳述を制限するな!」の声がさらに大きくまき起こった。
 原告席からも佃照夫さんが立ち上がり、「原告の意見を聞くのが裁判所だ。制限するのは裁判ではない」と弾劾。佃青年部長は断固陳述を貫徹した。この闘いで完全に退廷命令を打ち破り、裁判所を圧倒、裁判の即日打ち切り策動を粉砕した。
国のあり方を根本から問う
 この国賠闘争は国のあり方を根本から問う裁判として闘われた。
 14年1月30日の8家族に対する住宅明け渡しの仮執行付き一審判決は、2度にわたり住宅追い出しを合憲とした最高裁判決にもかかわらず絶対反対で闘う8家族の闘いを早期につぶすという階級意思をもって「害意(悪意)」のもとに出された。しかも目前の高裁判決を待たずに八尾市は8月26日に強制執行した。他方、高裁は9月19日、8家族の闘いの前に仮執行宣言を取り消す判決を出さざるを得なかった。8家族の絶対反対の闘いが国の根本矛盾を引きだし追い込んでいる。
 八尾市住宅管理課は、八尾市議会に高裁判決で仮執行宣言が取り消されたことを隠して報告していた。国は今回の国賠訴訟の答弁書で、仮執行の正当性を陳述できず、「国民の権利を侵害することが許容されている」「裁判に、是正されるべき瑕疵(かし=欠点)が存在し、違法な行為があったとしても、国の損害賠償の責任はない」と開き直った。絶対許せない。
 国賠闘争には、水平同盟の高槻支部、京都の崇仁支部と東三条の仲間も参加し、団結を固めた。9月戦争法案粉砕・国鉄決戦の先頭で闘おう。全国に西郡国賠闘争の開始を広め、立ち上がることを迷っている人を丸ごと組織する裁判として闘おう。(全国水平同盟西郡支部・植村清)

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