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9・6徳島刑務所デモへ 2015星野全国総会が大高揚

20150908a-1.JPG 9月5日、翌日の徳島刑務所包囲デモを前に徳島市・とくぎんトモニプラザで「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議2015年総会」が開かれた。沖縄から北海道まで全国29救援会、180人が一堂に会し、星野文昭さんの早期奪還へ、2012年以来3度目となる刑務所デモへの総決起集会としてかちとった。
 冒頭、星野奪還ソング「ソリダリティ」を参加者全員で合唱し、全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんと地元徳島の仙田哲也さんの司会で総会が始まった。共同代表の戸村裕実さんが開会あいさつに立ち、8・30国会闘争の大高揚を踏まえ、無実の政治犯である星野文昭さんの思想を弾圧し、つぶそうとする国家権力に大衆的な力で反撃し、星野解放をかちとろうと呼びかけ、「70歳までに星野さんを取り戻す、その時が近づいてきました」と結んだ。

20150908a-2.JPG 安倍政権による大弾圧を完黙・非転向で跳ね返した「オープンスペース街」の2人が登壇し、「権力にけっして屈しない星野さんの生き方、闘いに学んでいたので完全黙秘にみじんの迷いもなかった」「私たちが奪還されたように、次は星野さんが奪還される道筋が見えてきた」ときっぱり。
 連帯のあいさつとして、全国労組交流センターの辻川慎一代表(動労水戸副委員長)と婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子代表が立った。辻川さんは、3・11大震災と原発事故に際し、労働組合として被曝労働拒否を闘うこと、星野さんの存在と闘いと向き合おうと徳島刑務所デモを決めたと語り、「今の時代の主人公として文昭さんと生き抜き闘いぬこう」と呼びかけた。三浦さんは、9・3相模原緊急闘争を報告し、「全国津々浦々で婦民の支部をつくり、その闘いで星野さんを取り戻す」と決意を語った。
20150908a-3.JPG 星野暁子さんが「昨日の面会には、革共同の天田書記長も面会に行きました。会うことはできなかったが、その気持ちは文昭に十分伝わりました。文昭は高揚した気分で明日の徳島刑務所デモを待ち望んでいます」と報告し、文昭さんからの長文のメッセージを全文読み上げた。「安倍による戦争と総非正規化・新自由主義に対して誰もが決然と怒り、目覚め、立ち上がりつつあります」と語り始められる文昭さんのメッセージは、星野闘争と階級的労働運動を復権するための動労総連合を全国に建設する闘いを「絶対反対を貫いて、命を守り、すべてを奪い返して勝利する」一体の闘いとしてとらえ、「星野闘争が今、戦争と新自由主義と闘うすべての労働者人民の怒りを解き放ち、ともに勝利をかちとっていくものになっている」と提起し、この「星野闘争の大きな飛躍を闘い、100万人全証拠開示署名をかちとり、闘いの中で相まみえましょう」と力強く結ばれていた。満場の拍手が送られる中、暁子さんも「国鉄闘争と星野の闘いが本当に一体であること、そして愛、絆、団結に根ざした国鉄と星野の闘いの地平をもってすれば安倍政権は倒せると文昭は提起しています」と語り、8・30国会闘争を闘い、「労働者民衆の力を見くびる安倍政権は倒せるし、その力で星野解放をかちとれると確信した」「全国で50を超えた星野絵画展の成功は、星野闘争が大衆運動として認知されていく大きな条件をつくりだしている」と勝利への確信を語った。
 全国再審連絡会議事務局の金山克巳さんが勝利の展望を具体的に示す基調報告を行った。戦争法案を推し進める安倍政権を追い詰める怒りの決起が全国に広がり、その中軸に労働組合の旗が立っている。この闘いと結びながら、今年愛知と高知に新たな救援会が結成され、救援会は全国で29になった。同時に12月までに全国で54の星野絵画展が行われ、100万再審署名が推し進められている。金山さんは最後に「2016年、星野さんを取り戻すために①星野さんの健康と権利を守る闘いを絶対的な土台とし、②確定判決を打ち破る再審闘争と、③労働者階級を中軸とする巨大な大衆運動を両輪として闘う。全証拠開示で再審開始をかちとろう。全証拠開示・再審開始100万人署名に総決起し、絵画展・集会を開催し、全国に星野救援会をつくろう。国際連帯を発展させよう。この運動の発展に見合った「星野再審ニュース」の一大飛躍、財政の強化をかちとろう」と、具体的な運動方針を提起し、最後に「明日はいよいよ3回目の徳島刑務所デモです。獄壁を越えて『ソリダリティ』を星野さんに届けよう」と呼びかけた。
 総会後半は、会計報告を行った後、新たに結成された愛知を筆頭に全国各地の救援会から13人が続々と絵画展などの報告と意見表明。絵画展の成功が新たな出会いと豊かな教訓を生み出している。岩手からは「歩く角には福来たる、動けば思った以上に成果が上がる」と署名運動の手応えが報告され、徳島の青年は「星野闘争の最大最高の地平は国家権力に負けない団結を全国・全世界につくってきたことだ」と胸を張った。
 文昭さんの家族が登壇し、あいさつ。暁子さんは「文昭は『獄壁が薄くなったように感じる』と言っています。団結することのすばらしさ、高揚を明日のデモで共有し、70歳までに文昭を取り戻したい」と語り、弟の修三さん、従兄弟の誉夫さんもそれぞれの思いを語った。
 再度金山さんが「本当に星野さんを取り戻す時が来た」と呼びかけ、共同代表の平良修さんが、閉会のあいさつを行った。平良さんは「私は沖縄にこだわっています。ですから沖縄のことにこだわって重荷を負う結果になった人を放置できない」と語り、「すべての都道府県を網羅する救援会をつくりましょう。これは大きな影響力があると思う。国際的な連帯の中で外国に救援会をつくってもいい。大胆に考えて、全国・全世界をあげて、星野救援運動の実体をつくっていきましょう」と、総会の大成功の上に大胆な発想で闘おうと呼びかけた。最後に意気高く団結ガンバローを行い、翌日の徳島刑務所デモへの決意を固めた(K)

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