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星野文昭さんを取り戻そう  720人が徳島刑務所デモ

壁を越えて 君に届け!」と星野解放歌「ソリダリティ」大合唱
20150911d-1.jpg 「沖縄闘争を闘い獄中41年、無実の政治犯・星野文昭さんを取り戻そう」と9月6日、星野さんが囚(とら)われている徳島刑務所デモが闘いぬかれた。前日に徳島市内で開かれた「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議2015年総会」に集まった全国29の星野救援会を始め720人が集まり、刑務所を包囲するデモ行進で星野さんとの「集団面会」を実現する画期的な闘いとなった。星野闘争こそ100万、1000万の怒りと結合する闘いだ。国会・国鉄決戦と一つに星野同志を奪還する歴史的地平を切り開いた。

「壁を越えて!」
20150911d-2.jpg デモが刑務所へと続く登り坂に入ると“いよいよ文昭さんに会える”“暁子さんが歩き続けた道だ”と胸が熱くなる。徳島刑務所正門には、幅2㍍もの星野さんの顔写真が掲げられ、デモ隊を迎えた。その前で暁子さんが「文昭みんなで会いに来たよ!」と呼びかけ、星野解放歌「ソリダリティ」を「壁を越えて 君に届け!」と大合唱。こみ上げる感動、ぼうだの涙にくれる人も。
 さらにデモは刑務所の塀沿いに進み、塀の中が見渡せる高台から暁子さんを先頭に沖縄の平良修さん、動労水戸の辻川慎一さん、みやぎの青柳葉子さん、弾圧を打ち破った「街」の2人、さらに第2悌団も広島の増上昭典さん、大阪の青年労働者、西郡の青年などが次々とマイクで星野さんに呼びかけた。「星野さ~ん、会いに来ましたよ!」「安倍を倒すためにともに闘います!」「次は迎えに来ます!」
 日曜日で作業などもない刑務所の中にスピーカーの声、歌声が確実に届くはずだ。「星野さんを釈放しろ!」「上の窓を開けろ! ぬれたタオルで体をふかせろ!」など,刑務所に対する怒りと要求もシュプレヒコール。
鮎喰川からデモ
20150911d-3.JPG 午前10時から徳島駅前で大街宣の後、大型バス3台の「星野希望バス」と、さらに大阪や広島からのマイクロバスや自家用車などでデモの出発点となる鮎喰川(あくいがわ)河川敷に向かった。
 天気予報は終日の大雨だったが、星野奪還への天を突く思いが雨を跳ね返した。河川敷からは星野さんが居る徳島刑務所が真正面に見える。集会に先立ち地元の青年労働者たちが企画した「大声大会」が始まった。次々に「星野さ~ん! 迎えに来たよ~!」と思いを込めて声を張り上げる。
 午後1時、再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが「星野さんを取り戻す準備ができていることを示す集会です」と宣言し、集会が始まった。
 冒頭、星野暁子さんが4日の面会で文昭さんが「最近、みんなと一体感を感じるようになっている。戦争に向き合い、団結して闘うことのすばらしさ、それによってみんなが希望の持てる情勢のすばらしさ」「獄壁が薄くなったような気がする」と話したと伝え、「8月30日の国会闘争に参加しました。労働者人民の力を見くびる安倍政権は必ずつぶせます。その力で星野文昭を取り戻す展望も必ずつくれます」と力強く語った。
 徳島救う会代表の元木美起子さんが「ゼネスト情勢をつくって星野さんを奪還しましょう」と呼びかけた。
 再審弁護団の和久田修弁護士が「星野さんの再審の扉が開かれる日は確実に近づいている」と全証拠開示運動の推進を呼びかけた。アメリカで政治犯救援を闘うキャロル・セリグマンさんの「無実の星野さん解放は、米軍の日本からの撤退、原発の廃止と結びついている」というメッセージが読み上げられた。
 連帯あいさつが続いた。全学連の斎藤郁真委員長が、星野精神を引き継いで安倍政権を打倒すると宣言した。星野絵画展を成功させた千葉から田中康宏動労千葉委員長と三里塚現闘の岸本豊和さんが立った。田中委員長は「歴史のうねりの中で星野さんを奪還する時が近づいている。国鉄闘争の旗をもっと高く掲げて11月集会で殻を打ち破るために闘います」と決意を語った。
 革共同を代表し鎌田雅志同志が「今、帝国主義は皮一枚で延命しているに過ぎない。すべての労働者の現場に星野文昭を登場させようではありませんか。星野解放・星野奪還の旗を労働者階級の団結と解放の旗印にしよう。そのために革共同は先頭で闘います」と断固とした決意を語った。
 各地の星野救援会を代表し、岩手の岡田幸助さん(岩手大学名誉教授)、広島の宮原亮さん(広島連帯ユニオン青年部長)、大阪の森本理さんが、それぞれ職場・地域での運動の前進と決意を熱く語った。
 徳島の青年労働者がカンパアピール、広島の奥村毅さんの行動提起を受けて、団結ガンバロー!
 いよいよデモに出発だ。2悌団のデモ隊が、色とりどりの労働組合旗を力強くたなびかせて進む。ついに降り始めた雨の中、だがデモ隊の意気はますます高まるばかり。沿道の住民も手を振って迎える。
 デモ終了直後、空には虹がかかった。辻川さんが「暁子さん、虹が出ましたよ」と語りかけ、「虹は希望ですよ」と平良さん。9・6徳島刑務所デモは、星野解放を引き寄せる歴史的な大成功を収めた。全国で猛然と全証拠開示・星野再審100万署名と絵画展を推し進めよう。その力ですべての怒りと結合し、安倍打倒・戦争阻止、星野解放を実現しよう!
「はっきり聞こえた」
 翌7日、22人が参加し面会・差し入れ行動が取り組まれた。星野暁子さん、弟の修三さんとゆかりさんが文昭さんと面会した。
 文昭さんが「デモの声ははっきり聞こえた。『街』の人もわかった」と喜びを語ったという。参加者全員が大いにわき、この報告はただちに全国に伝えられた。(K)

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