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植木団地裁判 追い出しは不当だ 市の組合脱退工作暴く

 9月25日、大阪の高槻市富田園芸協同組合が高槻市を訴えた「植木団地使用不許可決定取消訴訟」と、高槻市が同組合と組合員を訴えた「明渡訴訟」が大阪地裁第2民事部(西田隆裕裁判長)で同時に行われました。
 この間の市当局・国家権力による植木団地闘争に対する団結破壊攻撃をうちやぶって、植木団地労働組合のほとんど全員が元気よく結集しました。全国水平同盟西郡支部と京都の崇仁(すうじん)・東三条の仲間を先頭に、関西の労組・労働者が結集して大法廷を埋めました。生きるために一歩も引かず団結して闘う意思を共有する場になりました。

 裁判後、弁護士が次のように力強く語りました。
 「高槻市は組合員が減ったから必要性がなくなったと主張するが、市がいかに悪らつな手口で組合からの脱退工作を行ったかを具体的に暴き、植木団地の必要性を訴えた。植木団地がなくなったら生きていけないこと、とりわけ園芸業を始めて数年の2人の青年組合員にとっては死活的であること、一方、市はJR高槻駅前の一等地を28億円で買収して関西大学に無償で貸し付けている事実などを明らかにし、植木団地追い出しの不当性を訴えた」「この裁判は、〝生きさせろ! 生きのびるぞ!〟の闘い。みんなの団結で勝とう」
 また植木団地労働組合の仲間全員が発言しました。「追い出し攻撃から1年近くになるけど、まだまだ頑張ります」「いろんなことがあるけど、今残っている組合員で頑張ります」などです。
 西郡支部は、住宅追い出し強制執行を弾劾し国のあり方を裁く国家賠償請求の裁判闘争に打って出たことを報告。労働組合の仲間が「労組を軸にして一丸となって闘おう」と訴えました。
 安倍政権による戦争法強行成立と労働者派遣法改悪に対して労働者人民はかつてない怒りを爆発させています。「生きさせろ! 命を奪われてたまるか!」のやむことのない荒々しい怒りです。「労働者が社会の主人公になる闘いに打って出るぞ!」の思いがみなぎる情勢です。
 この情勢と一体で、植木団地労働組合は植木団地を根城にして明るく誇り高く生きぬくために、自主管理闘争という新たな闘いに挑戦しています。それは新自由主義の破産によって職も衣食住も奪われた労働者に生きる希望と展望を示し、生きるためにすべてを奪い返す闘いの拠点をつくることをめざす闘いです。
 自主管理闘争を紹介するパンフレットもできました。大いに活用し、固く団結して勝利へ闘いましょう。(北摂労組交流センター・上園耕作)

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