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動労千葉がスト貫徹 出向者とその仕事をJRに戻せ 外注化粉砕へ決戦の火ぶた

20151002d-1.JPG出向延長を強制
 動労千葉は10月1日、検修・構内運転業務外注化の撤回と、すべての出向者、千葉鉄道サービス(CTS)プロパーの労働者を仕事と一緒にJRに戻すことを要求し、正午からストライキに突入した。検修業務についている47人全員がストに入った。28日に行われた動労水戸のスト(既報)に続き、動労千葉は第2の分割・民営化との新たな闘いに総力を挙げて突入した。同時にこのストは、戦争法絶対反対を掲げた闘いだ。

20151002d-2.JPG 2012年10月1日の検修・構内運転業務外注化強行とCTSへの強制出向から丸3年が経過した。会社は当初、「出向期間は原則3年」と言っていたにもかかわらず、出向延長を強制した。JRは団交で「出向は10年スパンで考えている」と言い放った。事実上の転籍で、外注化の矛盾を労働者に押しつけているのだ。また、青年部の渡辺剛史組合員は出向を解除されたが、JRでは今まで働いていた仕事は奪われ手当もなくなった。会社の都合一つで強制的に出向させて、今度は労働者の意思も誇りも踏みにじって仕事を奪うなど絶対に許せない! 仕事と人をすべてJRに戻せ! この渾身(こんしん)の怒りをたたきつけるストに決起した。
 午前11時、ストライキ支援行動に動労千葉、動労総連合の組合員と支援の80人が結集した。幕張車両センター庁舎に向けて、ストに入る組合員を激励し、構内の労働者に「動労千葉に入って一緒にストで闘おう」と呼びかけた。
幕張で激励行動
 正午を過ぎ、ストに入った組合員たちが庁舎の玄関から現れるとシュプレヒコールにさらに力が入り、線路を挟んで互いにエールを交換した。
 午後2時から「10・1スト貫徹!動労千葉総決起集会」がDC会館で行われ、160人が会場を埋め尽くした。
 司会の関道利副委員長が開会を宣言。田中康宏委員長が15年におよぶ、血を流すような外注化粉砕の闘いを振り返り、「自分たちのためだけに闘ってきたのではない。外注化を認めたら子や孫の世代の雇用がめちゃくちゃに破壊され非正規職しか残らなくなる。闘って外注化を絶対に止めよう」と強調し、組織拡大への総決起を訴えた。
 スト突入支部の代表が前に並んだ。幕張支部の山田護支部長は、連日、職場で支部組合員が出向者と仕事をJRに戻せと闘っていると報告し、「JR、CTS、清掃で組織拡大しやり返す」と述べた。「出向解除」の名のもとに仕事を奪われた幕張支部の渡辺剛史さんは、悔しさと怒りを表し「業務と人をJRに戻すまで闘い続ける」と決意を語った。京葉、津田沼、木更津、鴨川、銚子の各支部代表と車両技術分科会がスト貫徹の決意を表明した。
組織拡大へ決意
 北嶋琢磨青年部長が悔しさを胸に、青年部が組織拡大の先頭に立つ決意を明らかにし、全組合員と支援は奮い立った。
 連帯あいさつを三里塚反対同盟の伊藤信晴さん、ユニオン習志野、動労水戸、動労連帯高崎、動労福島、動労千葉を支援する会・東京西部が行った。千葉運転区支部、千葉機関区支部、動労千葉争議団の中村仁さんの決意表明が続いた。
 川崎昌浩書記長が基調を提起し、団交で「外注化は間違った選択ではなかった」と相次ぐ大事故を開き直り、あくまで外注化を強行する会社を徹底弾劾し、「事故を起こせというようなもの。動力車の名にかけて闘いぬく」と決意を語った。ストを貫徹し、11・1全国労働者集会に総決起しようと方針提起した。
 閉会あいさつを繁沢敬一副委員長が行い、木科雄作執行委員が「守られる側から守っていく側になると決心した」との決意を述べ、団結がんばろうで締めくくった。
 外注化への心の底からの怒りが会場全体にみなぎった。10・1ストは、外注化阻止・非正規職撤廃、組織拡大の新たな出発点となった。(K)

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