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〝農地強奪許さない〟 市東さんの会が都内でシンポ

20151127b-1.JPG 11月21日、「市東さんの農地取り上げに反対する会」主催の恒例の秋のシンポジウムが東京・水道橋の全水道会館で開かれました。三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの農地法裁判が上告審に進んだことを受け、集会は「国、この暴力の最たるもの――〈公共性〉に名をかりた農地取り上げに反対する」と銘打たれ、初の都内での開催となりました。

 最初に会の共同代表である坂本進一郎さんと井村弘子さんのメッセージが読み上げられ、続いて会事務局の小川正治さんが基調報告を行いました。「公共」に名を借りた農地強奪を「国の暴力」として見すえ、戦争へと進む安倍政権を批判し、対決姿勢を鮮明に打ち出し、市東さんとともに闘うことを強くアピールしました。
 続いて、石原健二さん(元立教大教授・農業経済)、鎌倉孝夫さん(埼玉大学名誉教授・経済)、内藤光博さん(専修大学教授・憲法)、大野和興さん(農業ジャーナリスト)、小川浩さん(稲作農家・会事務局)の5人が、それぞれの専門分野から発言に立ちました。その一つひとつが、祖父の代から耕してきた市東さんの農地を「裁判」の形で取り上げることの違法性、違憲性、反人民性を分かりやすく説くもので、「もっと十分な時間を取って聴けたら」と惜しまれる充実した内容でした。
 休憩をはさみ、沖縄・辺野古、福島、経産省前テントの闘いの現場からの報告に続き、会場を埋めた参加者の熱い拍手に迎えられ、市東孝雄さんがあいさつしました。「私の農地法裁判一審の千葉地裁で農地取り上げの不当判決を出した多見谷寿郎裁判長が、福岡高裁那覇支部長に就任しました。辺野古代執行の裁判の訴訟指揮をするそうです。本当に許せない。できれば沖縄に行き、その顔をにらみつけて裁判闘争に参加したい。農地は私にとって命です。私を追い出すために、右翼の悪宣伝まで使って進められている空港建設は、間違っています。みんなの声を上げて粉砕しましょう」
 さらに農地法裁判の弁護団が前に並び、代表して葉山岳夫弁護士が発言しました。「本日は1970年まで弁護団長として活動され、先日の一坪共有地裁判で証言された小長井良浩弁護士も参加しています。弁護団は一審、控訴審判決を全面的に論破する上告理由書を提出しました。その上で、道理を道理として貫くために必要なのは労働者・農民・学生の大衆運動の力です。連帯して闘いましょう」と力強く訴えました。
 会場をぎっしり埋めた参加者は、市東さんの闘魂にふれ、あらためて三里塚の正義と勝利を確信しました。(田宮龍一)

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