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今年も全国の郵便局に元旦ビラ配布 郵政職場から闘いの火の手が上がる情勢だ

20160102a-1.JPG 全国労組交流センターと郵政非正規ユニオンは、今年も全国で主要郵便局への元旦ビラ配布を行った(写真は東京・晴海郵便局)。世界戦争の導火線に火がつき「非正規化と貧困」の階級戦争攻撃が激化する中、国鉄決戦路線のもと郵政に闘う拠点をつくろうと、全国の仲間は闘志を燃え立たせ各局の入り口や通用口の前に立った。

 「明けましておめでとうございます」「元旦からご苦労様です」。出勤してくる労働者に次々とビラを手渡していく。A局では「頑張ってますね」「今年もよろしく」と何人もの労働者が声をかけてきた。B局では「ご苦労さまです。いつもビラ読んでますよ」と、毎月のビラまきで顔なじみになった労働者が笑顔を見せた。
 今年の特徴は、多くの局でビラを受けとる労働者の数がこれまで以上に増えたことだ。逆に当局の側は露骨な妨害ができなくなっている。例年は何人もの職制が暴力的に対応してきた局では、今年は離れた場所から様子をうかがうのみだ。これまでは労働者を威圧しビラを受け取った人をチェックしていた局でもそれができず、遠くで見ているだけとなった。
 マイナンバー通知カードの配達などで一層あらわになった深刻な要員不足・長時間労働、パワハラの日常化、非正規職の雇い止めなどに対する労働者の怒りが沸点に達し、怒りが闘いに転化し始めている職場の状況に会社の側がおののいているのだ。また、東京・晴海郵便局の団交拒否などを東京都労働委員会が不当労働行為と認定したことが、郵政資本に大打撃となっている。
 当の晴海局では、出勤してきた管理職に「晴海局は東京都労働委員会の命令に従わないのか!」と抗議すると、うつむいたまま無言で通り過ぎていった。晴海局による非正規職労働者Oさんの解雇があまりにも不正義であり、また不当労働行為認定に衝撃を受けていることを、この管理職の打ちひしがれた姿が示している。
 郵政職場には「このままでは本当に過労死してしまう」「誤配は労働者の責任ではない」「もうストライキをやるしかない」と怒りが充満し、闘いの火の手が上がる情勢だ。昨年末、労組交流センターのある事務所に、C局の20代の青年労働者が「ビラを読んだ」と電話を寄せてきた。「職場でパワハラが横行している。ビラに載せてほしい!」と30分以上も話し、さらに翌日には事務所を訪れて何時間も討論となり、組合の会合に参加することになった。
 労働者は受け取ったビラを大切に持っていて、パワハラや退職強要、雇い止めなど、当局から不当な攻撃を受けた時に連絡してくるのだ。労組交流センター全逓労働者部会や郵政非正規ユニオン、各地の合同労組の何人もの青年労働者がそうして闘う仲間となり、各地の青年労働者のリーダーに育ってきている。
 非正規の青年労働者をはじめとした郵政労働者の奥深い怒りと結びつく情勢だ。JP労組中央の支配をくつがえし、今年こそ郵政職場に闘う支部・分会をつくりだそう! 郵政非正規ユニオンの本格的発展をなしとげよう!
(YH)

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