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動労連帯高崎がスト貫徹 大幅賃上げ・人員増、パワハラの究明と是正要求、籠原事故弾劾

20160509b-1.JPG 動労連帯高崎は4月28日、TTS(高崎鉄道サービス)籠原(かごはら)事業所と同熊谷事業所で、当日勤務の組合員3人がストライキに立った。
 このストライキは、TTS清掃部門労働者の大幅賃上げと人員増、TTS管理者によるパワハラの究明と是正、そして何より3月15日に起きた籠原駅の漏電炎上事故を弾劾して闘いぬかれた。

 午前7時15分、鈴木喜平副委員長が籠原事業所でスト突入を通告した。7時45分から熊谷駅前でスト突入集会が開かれ、さいたまユニオンや群馬合同労組など地元の労働者が支援に駆けつけた。「スト決行」の横断幕を前に、漆原芳郎副委員長が籠原駅事故を弾劾し、TTS非正規労働者の大幅賃上げを求め、管理者によるパワハラに抗議するためストに立ったと通行する労働者や乗客に訴えた。木村洋一書記長は、8時10分を期して24時間ストに突入すると宣言し、戦争と改憲、総非正規職化の攻撃が吹き荒れる社会を変えるためには、労働組合が力を取り戻すことが必要だと声を強めた。
 8時10分、木村書記長が支援の仲間とともに熊谷駅構内にあるTTS熊谷事業所に向かい、スト突入を通告した。スト通告を終えた木村書記長は、「JR総連傘下のTTS労組委員長が鈴木副委員長のスト破りに入っていることが明らかになった。断じて許せない」と怒りを込めて報告した。
 行動参加者は籠原事業所前に移動し、8時50分、漆原副委員長がスト突入を通告した。直ちにTTS弾劾集会が行われた。漆原副委員長が、春闘についてTTS労組とはベアゼロ・正社員の定期昇給だけという内容で妥結しながら、動労連帯高崎にはいまだに回答すら示さないTTSを弾劾し、清掃労働者に知られている過酷な業務の実態から、人員増は絶対に必要だと訴えた。さらに、TTSが就業規則改悪をたくらんでいることを暴きつつ、職場の労働者に対し「動労連帯高崎はスト権を行使して闘っているが、TTS労組委員長がスト破りに入った。TTS労組は腐っている。われわれとともにストに決起しよう」と呼びかけた。
 鈴木副委員長は「パートの賃金でどうして生活ができるのか。職場がどれだけ大変なのか分かっているのか。管理者は自分で清掃の仕事をしてみろ!」と怒りを突きつけた。
 スト支援に駆けつけた動労神奈川の中村幸夫委員長が「生きられる賃金を払え」と声を張り上げ、群馬合同労組中央タクシー分会の川谷内(かわやち)政樹分会長は、動労連帯高崎とともに闘いぬくと表明、さいたまユニオンの田畑典保委員長は籠原駅炎上事故を徹底的に弾劾した。
 さらに籠原駅北口にある籠原運輸区前で、籠原駅炎上事故弾劾集会が闘われた。動労連帯高崎の訴えに続き、動労千葉の中村仁執行委員が「事故は外注化が引き起こした。安全を守れるのは労働組合の闘いだけだ。動労総連合は外注化粉砕へ闘いぬく。出向者と仕事を直ちにJRに戻せ」と力を込めて発言した。
 その後、籠原駅近くの公民館で総括集会が行われた。漆原副委員長がパワーポイントを使って籠原駅炎上事故とその後のJRの対応を詳細に解説した。参加者はあらためて事故の深刻さを認識し直した。起きた時間が数時間ずれていれば、まさに大惨事になっていたのだ。
 ストライキを貫徹した動労連帯高崎は組織拡大を誓い合い、意気高く当面する6・5国鉄集会を始めとした決戦に突入した。
(K)

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