三里塚一斉行動で7・3東京集会参加を訴え
6月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、成田空港周辺地域にむけた38回目の一斉行動を展開した。
「三里塚闘争50周年/7・3東京集会」が間近に迫る中、5月29日に芝山町白桝部落で第3滑走路に関する説明会が開かれたり、6月10日には成田空港会社(NAA)が第3滑走路のための「計画段階環境配慮書」なるものを発表するなど、攻防が激化する中での重要な一斉行動となった。
午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに25人が集まり、準備と打ち合わせを行った。この場に、刷り上がったばかりの7・3カラービラ第2弾が持ち込まれ、意気を高めた。
また、「反対同盟ニュース」第33号は、7・3東京集会への参加を呼びかけるとともに、8月末にも予定されている第3滑走路推進の4者協議会(国交省、NAA、県、地元9市町)に反対する取り組みを提起している。
萩原富夫さんが「7・3集会前の一斉行動なので、新しくできたカラービラを全力で配布しよう。環境配慮書は、第3滑走路がやはりこの地域の環境を大きく破壊するものであることをNAAが自認するものだ。徹底的に批判しよう」と提起。市東孝雄さんも「最近、うちの周りの警備態勢が強化されている。騒音の拡大を自ら認めつつ、第3滑走路は推進するというのがNAAのやり方だ。これに反発する住民も多いと思う。積極的に交流を図ってほしい」と訴えた。
ある支援からは、7・3集会に参加を約束した住民が2人になったことが報告された。「7・3集会は東京での開催なので、ハードルが高いと思ったがそうでもない。やはり『50周年』という言葉のインパクトは強い。イベント性もある」「三里塚の映画を見たことがありますか、と尋ねると大半の住民が見たことがないと答えるので、7・3集会ではすばらしいドキュメンタリー『三里塚の夏』をやるのでぜひ一度見てほしいと訴えると反応があった」と報告された。
一斉に各担当地域へ出発。婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区を南から北まで、ニュースとカラービラを配布し各家々を回った。
多古町、成田市旧大栄町を回った支援連の仲間がそれぞれ7・3東京集会のチケットを売った。ある家では、『反対同盟ニュース』をくり返し読んでいるというおばあさんと出会った。「面白いよ。他には書いてないことが書いてある」と感想を語っていた。
反対同盟と支援連は夕方まで展開し、合計1400枚の同盟ニュース、カラービラを配布し、「農地死守・第3滑走路粉砕」の勢いと決意を示した。
午後6時、市東さん宅に戻って集約の集まりがもたれた。部落や家によって濃淡があるものの、第3滑走路への怒りがじわじわと高まっている現状が報告された。7・3集会に参加することを約束した住民がさらに増えたことが報告された。
また伊藤信晴さんは、芝山町白桝部落で第3滑走路計画に関する説明会が5月29日に開かれ、相川勝重町長が出席したことを報告し弾劾した。
反対同盟は7・3集会に向けた呼びかけをさらに強めていく方針だ。次回を7月16日(土)に決めて、一日の行動を締めくくった。(O)
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