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S同志を保釈奪還 免状不実デッチあげ弾圧

 9月16日、「免状不実記載」をデッチあげられ起訴されていたS同志を9カ月間の長期勾留を打ち破って保釈奪還した。
 この日、東京地裁刑事第15部(鈴木巧裁判長)が保釈許可を決定すると検察官が直ちに抗告し、東京高裁第12刑事部との攻防が夜間にまで及んだ。そして、東京高裁は検察官の抗告を棄却し、ついにS同志は東京拘置所から元気に出てきた。
 この勝利は、S同志の完全黙秘・非転向の闘い、デッチあげを暴く裁判闘争と保釈闘争、長期勾留・人質司法を弾劾する裁判所前での宣伝活動が、2016年前半決戦とひとつになり、国家権力の弾圧を打ち破ったものだ。

 S同志は、1月18日、北区西が丘のマンションに居たところ、「有印私文書偽造・同行使等」なる容疑で家宅捜索に来た警視庁公安部の警察官西澤雄らに、「公務執行妨害」をデッチあげられ逮捕された。それが粉砕されると、2月5日に「免状不実記載」で再逮捕され、26日に起訴された。これは、S同志が今年1月に運転免許証を更新した際の住所(東京都江戸川区松江の前進社)が虚偽だというものだ。ふざけるな! S同志は間違いなく前進社に住んでいる。「免状不実記載」などそもそも成立しない。
 裁判では、公安警察官らの、無関係な場所への襲撃的捜索、デッチあげ逮捕、公妨の現行犯でありながら1516点もの無差別に押収、こうした違憲・違法な「捜査」を徹底的に弾劾した。さらに、前進社がS同志の住所ではないというのは、警察のデッチあげであることを鮮明にした。しかし、西澤を始め西蔭浩章、岡野直人、上地智大、向井康忠、江上潤ら公安警察官は、S同志の弁護人の鋭い尋問にしどろもどろになりながら、偽証を繰り返した。
 大恐慌が深化し、日米帝国主義による朝鮮侵略戦争の危機が切迫する中で、安倍政権は労働者階級人民の闘いに心底恐怖している。強行成立させた安保戦争法の本格的発動、「新共謀罪」を策動し、治安弾圧を激化させている。しかし、完黙・非転向と団結の力で弾圧は絶対に粉砕できる。
 S同志奪還の勝利の地平を打ち固め、ソウル・東京を貫く11月国際共同行動を成功させ、世界革命へ突き進もう。

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