1. HOME
  2. ブログ
  3. 三里塚一斉行動、第3滑走路への怒りと合流

三里塚一斉行動、第3滑走路への怒りと合流

20161019a-1.JPG 10月16日、反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議(支援連)による42回目の周辺一斉行動が約30人の参加で行われた。
 9月27日の「4者協議会」(国交省、成田空港会社=NAA、千葉県、地元9市町)で、NAAの成田空港機能強化案(①第3滑走路建設、②B滑走路の1000㍍延長、③深夜・早朝便の3時間延長)が承認されたことで、地元情勢は激変した。
 50年前と同様に官製の「説明会」なるものを2週間で終わらせ、「4者協議会」による最終決定、そして用地買収―強制的強奪へと一気に突き進もうという思惑が明らかになってきたからだ。

20161019a-2.JPG この日の一斉行動はこの策動との全面対決となった。何よりも10月6日に始まり、17日で終わらせようという「説明会」との闘いが焦点となっていた。
 芝山町、多古町、横芝光町では、説明会の4分の3がすでに行われており、反対同盟はそれらに、宣伝カーによる弾劾行動と「反対同盟ニュース号外」の配布という形で反撃してきていた。10月16日は、芝山町の芝山文化センターおよび横芝光町の2カ所=計3カ所で「説明会」が予定されていて、一斉行動はこれらへの反撃行動と一体で行われることとなった。 8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに一同が集合して、上記説明会弾劾行動が確認されると同時に「住民の反応を感じ取ってきてほしい」との提起が反対同盟からなされた。
 「反対同盟ニュース」は第37号。4面にこれまでの説明会に参加した3町の住民の怒りの声が紹介されている。特に今回新たに騒音激甚地区に組み込まれる横芝光町の住民の怒りが強烈だ。
 9時30分、それぞれの担当地区に向かった。多古町のある部落では、「10月11日の説明会に参加した。おざなりの説明であきれた。女性たちが『この地区の何㍍上を飛行機が飛ぶことになるのか、その時の具体的な騒音は』など、怒りに満ちた鋭い質問をしていた。自分も行動を起こさないといけないと思っている。時間がない。団結してやっていかなきゃ」と住民が語った。
 10月11~15日の芝山町の説明会でも、相川勝重町長に対する強烈な批判が出されたことを、参加した住民が語っていた。芝山町東部、南部の部落で説明会に参加した人から何人も怒りを語る人がいた。「再び移転などとんでもない。強制収用でやって来ても俺は絶対に動かない。俺の家だけ空港計画から外してくれ」「騒音で町をつぶして相川町長は何を考えているんだ」等々。
 また、一部地域ではすでに住民が独自の集まりを持つなど自主的決起が始まった。
 午後6時から市東さん宅に再結集して、住民との対話が報告された。一部のメンバーは、集約の集まりを欠席して、6時30分から開催される横芝光町での説明会へ宣伝行動に出かけ、宣伝カーと「反対同盟ニュース号外」の配布を行った。
 反対同盟から伊藤信晴さんが「騒音による健康被害、睡眠障害の問題を積極的に訴えていこう」と訴え、最後に市東さんが「住民の間で怒りが高まっている。反対同盟事務局と支援連で第3滑走路問題についての勉強会を開いてさらに、こちらの説明の力を強めよう」との提起を受け、次回を11月13日として終了した。
 3年6カ月にわたる一斉行動の成果が、説明会での怒りの噴出という形で表れている。第3滑走路、Bラン延長、深夜・早朝便の延長粉砕へ闘おう。(O)

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択