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三里塚第140回一斉行動―年間発着34万回化に住民の怒り

一斉行動出発を前に反対同盟会議室前で打ち合わせ(3月16日 成田市天神峰)

三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は3月16日、140回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。成田市天神峰の反対同盟会議室前で、朝の打ち合わせを行った。この日は雨で、傘をさして寒さをはね返しての意志一致だ。
事務局の伊藤信晴さんは、反対同盟ニュースの「地域住民の声」を提示し、「昨年末の年間発着回数34万回化の説明会の様子が、芝山町民から寄せられた。「34万回化反対、機能強化を認めない」の声に、町長は逆ギレし『私はうるさく感じません』と説明会を終了させた。それを糾弾する声だ。周辺住民とともに機能強化反対を闘おう」と訴えた。
続いて、市東孝雄さんが、「24日、耕作権裁判の判決です。どんな判決が出ても、私は動じません。今日の周辺一斉行動は雨ですが、がんばってやっていきましょう」と呼びかけた。
今回の反対同盟ニュース第135号は、先月に続き3・24千葉地裁包囲デモ・傍聴と3・30天神峰現地闘争への参加を呼びかける。
3面で「芝山町だけが主な死亡原因の1位が心疾患」と報じている。これを補足し、現地の仲間が前日(15日)の田鎖順太北海道大学助教の講演会での夜間騒音被害の研究を報告した。「深夜騒音は高血圧や心疾患をもたらすというWHO(世界保健機関)報告を紹介し、騒音はまさに人命にかかわると指摘した。
4面「周辺住民の声」は、芝山町民からの寄稿だ。伊藤さんが打ち合わせで確認したように町民の憤りの声は、切実なものだ。説明会での「騒音に敏感な子供や高齢者、持病のある人は死ねというのか」との追及に、麻生孝之芝山町長は「私はうるさく感じません」と言い放った。この「空港のために町民は死ね」というのが空港推進派の本音であり、NAAの「空港共栄策」の正体だ。住民切り捨てに周辺一帯住民が機能強化反対で、反対同盟とともに決起しつつある。

㊤伊藤信晴さん、㊦市東孝雄さん

打ち合わせを終えて、全員が担当地域に向かった。
ニュース配布に、「雨の中、ご苦労さんです」との声が返ってくる。芝山町の住民は、24日の耕作権裁判判決日闘争への参加を訴えると、「5分ぐらいの裁判だから、行かなくてもいいかなと思っていた。市東さんの激励のためにも裁判所に駆けつける。仲間も誘う」と応じた。
また、C滑走路用地内の住民は、NAAの横暴に憤る。工事関係者が敷地内に無断で入って測量準備をしたので抗議した時のこと、「やってきたのが、コンサルタントと称する地上げのような奴で、NAAから依頼されたというばかり。NAAに電話しても、ウヤムヤ。年度替わりで担当が答えられない」と怒る。買収を拒否するこの住民は、「自分のできることはやりますので、よろしく」と反対同盟に期待を寄せた。3・24と3・30へのラストスパートを勝ち取った。(大戸剛)

スケジュール
◎耕作権裁判判決 3月24日(月)正午 千葉市中央公園集合→市内デモ 午後2時開廷 千葉地裁601号法廷
◎3・30天神峰現地闘争 3月30日(日)午後1時 市東さんの南台農地集合 NAA本社へ向けてデモ 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

麻生孝之芝山町長

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