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鈴木さん一坪裁判、謙太郎さんが訴訟受継へ「断固闘う」

s20101119a-1.jpg 11月18日、千葉地裁で鈴木さん一坪共有地裁判が開かれた。鈴木幸司さん、いとさん夫妻が共有する駒井野の一坪共有地について、千葉県がこれを「成田国際物流事業の複合基地にする」から明け渡せ、と要求する訴訟だ。
 前回9月16日の弁論で、鈴木幸司さんが亡くなったことで空港反対の遺志を継いで息子の謙太郎さんとその妻加代子さんが持ち分を継承し、訴訟の受継を申し立てたことについて、仲戸川裁判長は原告の千葉県をけしかけてクレームを付けさせることに腐心した。どこまでも許しがたい反対運動への妨害だ! 

 謙太郎さん、加代子さん夫妻が引き継ぐことに何の問題もない。「三里塚地区周辺に土地をもつ会」(一坪共有運動の組合)の会則で「会員の死亡時は共有地の持ち分は空港反対の意思を持つ者を指定して取得させる」と明記されている(79年10月21日改訂)。
 法廷では顧問弁護団が、大恐慌情勢のもとで「物流基地」計画は頓挫し、成田は没落の一途をたどり、一坪共有地の強奪には一片の「公共性」もないことをあらためて突き出した。仲戸川裁判長はこれに圧倒されながら、「双方の受継についての意見を出してもらって裁判所が判断する」と、またしても反動的たくらみをあらわにした。次回期日は来年3月10日。
 閉廷後に法廷となりの控え室で行われた総括の会合では、弁護団の解説に続き、鈴木謙太郎さんが「受継について問題にされたので、断固闘います」と力強くあいさつ。続いて母いとさんが「毎回出席できるように健康に気をつけてがんばります」と笑顔で決意を表した。
 没落・衰退する成田空港と一蓮托生の道を選び、土地取り上げの手先となった千葉県を許さない。三里塚現地攻防と裁判に勝ち抜こう。11月26日(金)の二つの市東さん農地裁判に結集しよう(午前9時半千葉地裁集合)。(TN) 

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