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市東さんと熱い交流 守る会・茨城が現地調査

20150724d-1.JPG 7月11日、「市東さんの農地を守る会・茨城」の8人が三里塚を訪れ、現地調査と市東孝雄さんとの交流会を行った。
 正午過ぎ、天神峰の市東さん宅に到着した一行は食事後、周辺の畑、やぐらなどを三里塚現闘の案内・説明で見て回った。小竹運輸労組副委員長の野澤英人さんはコメ農家でもある。市東さんのトラクターを借りて、畑を耕し始めた。市東さんとの気持ちの距離が縮まった。

 畑の北隅にある、星野文昭さんとの連帯を求める「星の木」(2005年植樹のコブシ)の前で記念撮影。ヤグラ、団結街道と見て回った。母屋を除いた離れ、畑、育苗ハウス、作業場、やぐらなど全部が、農地法裁判で明け渡しの対象となっている。
 一行は南台の畑へ。農地法裁判の対象地と耕作権裁判の対象地の違いが説明された。さらに、暫定B滑走路のわずか50㍍の近くまで、刀のように伸びている東峰の開拓組合道路を訪れた。「こういう拠点があるのか」と初参加者が感心した。
 続いて東峰墓地へ。一昨年亡くなった萩原進さんの墓前で手を合わせた。さらに東峰神社へ。01年に立ち木が伐採された直後に植えられた白カシの木が伸びて、すでに航空機の着陸用進入表面区域の上に突き出ている。成田空港会社(NAA)は東峰部落に伐採を要請しているが、当然拒否している。
 そして、萩原富夫さん宅に立ち寄った。富夫さんは農作業の手を休めて、第3滑走路阻止への意気込みを語った。さらに横堀、岩山と駆け足で見て回った。
 市東さん宅に戻り、午後4時から交流会(写真)。動労水戸の木村郁夫書記長が司会を務め、同池田学執行委員、小竹運輸労組の野澤英人副委員長、植田和実書記長、そして産直野菜の消費者、牛久入管収容所での被収容者支援をしている女性、茨城・星野文昭さんを取り戻す会の男性が感想を語った。「50年、国と闘いぬく三里塚のすごさと大切さをあらためて実感した」「毎週労働者が現地調査に来るように運動を拡大しよう」
 参加者のうち4人が農家か野菜作り関係の人で、野菜の話で盛り上がった。市東さんが「この長雨でトマトに被害が出た」と語ると、「天気や雑草と365日闘う三里塚だから国とも闘えるんですよ」と、農家の三男ならではの木村書記長のリアクションに一同納得。最後に市東さんが「こういう企画は本当にありがたい。闘いが正念場に来ています。さらなる支援をお願いします」と訴えた。
 最後はカラオケ大会で現地調査・交流会をにぎやかにしめくくった。(O)

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