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“防災拠点”は口実 植木団地裁判で市の破綻あらわに

20161117c-3.JPG  11月11日、「植木団地追い出し絶対反対!高槻市弾劾!」裁判と高槻市が「明け渡しを求める」裁判が、同時に大阪地裁大法廷で行われた(担当は第2民事部・西田隆裕裁判長)。
 11・6労働者総決起集会の高揚を受けたこの日の裁判は、ソウルでの11・12日韓共同闘争に出発する当日であったが、関西の闘う労働者、全国水平同盟、全学連の仲間が多数傍聴に駆けつけた。そして植木団地労働組合・全国水平同盟高槻支部の労働者が堂々と入廷するのを大きな拍手で迎えた。

  植木団地の労働者と弁護団は、これまでの裁判で、植木団地追い出しの不当性、不合理性を徹底的に断罪してきた。
 追い詰められた高槻市は、①植木団地の使用許可を継続させる政策的必要性を論証できていない、②高槻市による公用・公共用利用の必要性に関して、不合理かつ客観的証拠に基づかない主張をしている、③植木団地廃止による組合員に対する打撃は僅少(きんしょう)であるという高槻市の主張に、具体的反論ができていない――といった「反論」ならざる難癖をつけてきていた。弁護団は今回、高槻市を全面的に批判する書面を提出した。裁判長も、高槻市に対して「きちんと反論するように」と言わざるを得なかった。
 裁判後の総括集会(写真)で、弁護団が「高槻市はやぶをつついて蛇を出した」と言い切り、今回の裁判のポイントを説明した。
 特に、高槻市が提出した証拠によれば、植木団地の東わずか400㍍の所に、高槻市が「総合防災拠点」としている市立総合スポーツセンターがあることが分かった。わざわざ、直近にあり浸水や液状化の危険性も指摘されている植木団地を追い出して防災拠点とするということは、不合理極まりない。また、「消防救援拠点」にするというのなら、「広大な広場」があればよく、わざわざ植木団地を全廃する必要はない。まさに「いかに被告(高槻市)が強弁しようとも、本気でここに防災施設を設置する意思はないのであり、単に明け渡し要求の口実にしているだけである」(今回提出した準備書面)。
 植木団地労働組合員全員が「頑張ります」「支援、お願いします」などと決意を述べた。傍聴に駆けつけた全国水平同盟、労働組合、婦人民主クラブ全国協議会、全学連の仲間が口々に11月27日の追い出し絶対反対2周年闘争に決起する決意を述べた。
 最後に、この場からソウルでの日韓共同闘争に駆けつける仲間が決意を述べ、団結ガンバローを行った。
 証人の採否が決定される次回裁判(来年2月3日)に結集しよう。
(北摂労組交流センター・上園耕作)

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