「ファンギョアンも退陣しろ!」ソウルで60万のキャンドル集会続く
ソウルでは厳寒の中、パククネ政権の完全打倒を求める労働者民衆の闘いが依然として続いている。12月初め、ソウル170万、全国232万にまで上り詰めた怒りの大決起はパククネを弾劾訴追と大統領職務停止に追い込んだ。だがその後、パククネに代わって大統領権限代行に就任したファンギョアン首相のもとで、パククネの居直りと延命への必死のあがきが激化している。これへの新たな怒りの爆発が、「パククネ即刻退陣、共犯処罰・弊害清算」を掲げた第8次・第9次のキャンドル行動として闘いぬかれた。
12月17日の第8次行動にはソウルで65万人(全国77万人)が決起し、大統領官邸や首相官邸、憲法裁判所を包囲するデモを展開した。隊列の先頭には、救命胴衣を身につけたセウォル号遺族が立った。24日のクリスマスイブに行われた第9次行動では、日中の最高気温でも1・1度という寒さの中、光化門広場に再び60万人(全国70万人)が集まった。「ファンギョアンはパククネだ!」「ファンギョアンは退陣せよ!」の叫びがソウル都心に鳴り響いた。
民主労総はパククネが延命を求めて極右勢力の再結集にのりだしているとし、パククネ政権の息の根を止めるためにはファンギョアン内閣と全財閥を「共犯者」として処罰し一掃する必要があると訴えている。労働改悪やサード配備など、パククネ政権が行ってきた全政策の即時廃棄も不可欠だと要求している。12月21日には各組合の中心的活動家約2000人を集め、財界団体である全経連の前で、「パククネ即時退陣と政策廃棄!犯罪者・財閥総帥拘束!違法組織・全経連解体!パククネの共犯政党・セヌリ党解体!」を求める決意大会を開いた。その場でチェジョンジン委員長代行は、「財閥が変わらなければ、私たちの社会は何も変わらない。財閥がある限り、富める者と貧しい者への社会の二極化は続いて、独占資本による搾取構造は強化されるしかない」」と提起した。そして「私たちは100万民衆総決起の力で与党を少数派に転落させ、抗争のキャンドルで国会をも覆した。今では世界を変えるキャンドルで、民主労総が中心に立つ」とし「民主労総が何を求めて、何を生かして、何をすべきか悩まなければならない時が来た」と訴えた。
12月22日には、現代重工業労組が全組合員1万4500人の総投票により76・3%の賛成を得て民主労総・金属労組への加入を正式に決定した。
民衆総決起によるキャンドル集会は、大晦日の12月31日にも続けられる予定だ。闘いは年を越し、2017年にさらに質量ともにより大きな発展を遂げていこうとしている。日本のわれわれも、これに続いて総決起していこう!(S)
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