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沖縄で診療所報告会 ふくしま共同診療所医師が講演 福島からの避難者も参加

20170601g-1.JPG 5月14日、那覇市の県立博物館・美術館で、「ふくしま共同診療所報告会inおきなわ」を開催し、80人以上の参加で成功しました(写真)。沖縄・南部合同労組の高橋徳臣さんのあいさつを受け、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が「震災・原発事故から6年/福島の子どもたちの命と未来を守るために」と題して講演を行いました。
 冒頭、「沖縄と福島はともに国策に虐げられている。命と健康、尊厳をかちとるために支え合おう」と福島の怒りと沖縄の怒りの共有を訴えました。そして、「小児甲状腺がんの発症は通常10万人に1人と言われるが、福島ではすでに2千人に1人」と明らかにし、国と福島県などのマスコミを使った「(原発事故との)因果関係がない」「過剰診療だ」とのキャンペーンにも地域別データを用いて反論しました。さらに、震災後6年が過ぎても依然として1万人を超える人びとが狭い仮設住宅暮らしを余儀なくされている現状や、医学的・科学的に今後どうなるのかわからない状況の中で、帰還を強いてはならないと、国と福島県の対応を批判しました。

20170601g-2.JPG 参加者は一言も聞き漏らすまいとメモを取りながら講演に集中し、質問や意見が相次ぎました。「海の汚染はどうなっているのか。海の汚染に対する補償はどうなっているのか」「福島の高校生を福島第一原発敷地内に連れて行った、立命館大の開沼博や東大の早野龍吾教授は許せない」「全国からの義援金はどのように使われているのか。国を信用してはダメということか」。報告会終了後も個別に討論が続き、「またやってほしい」という声も多くいただきました。
 沖縄の仲間たちは、5・15沖縄闘争準備の中、連日労働組合や新聞社や県民大会もふくめさまざまな集会の場に診療所報告会のチラシを持ち込み、合計1万枚のチラシをまいたそうです。当日、地元2紙に写真入で案内が載り、記事を見て参加した人もいました。
 福島からの避難者が参加し、報告会の翌日には福島診療所建設基金を寄せてくれました。感動です。沖縄には500人強の避難者がいて、毎月、避難者と地元の福島出身者との交流会がもたれているそうです。ふくしま共同診療所と全国のつながりをさらに広げていきたいと思います。
 「復帰45年」を迎えた沖縄は、いま戦争前夜そのものです。「復帰」45年沖縄行動は、「非正規職撤廃・基地撤去! 朝鮮侵略戦争阻止しよう!」「ゼネストで戦争をとめよう」と国際連帯の力を示しました。辺野古新基地の海上工事を強行着工し、改憲と共謀罪を進め、朝鮮侵略戦争に突進する安倍政権を吹っ飛ばす闘いの開始となりました。これと一体で取り組んだ「ふくしま共同診療所報告会inおきなわ」は、沖縄と福島の怒りが合流する決定的な闘いとなりました。今後も全国で報告会を行います。(福島診療所建設委員会事務局長・渡辺馨)

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