福島の怒り 高市を弾劾
原発再稼働を絶対阻む!
「福島の怒りで高市を倒そう!」。3・11反原発福島行動実行委員会が12月2日、高市の首相就任後初となる福島訪問を弾劾するデモに立った。福島をはじめ関東一円から約50人が福島市に駆けつけ、反戦反核・高市打倒の声を上げた。
日本帝国主義・高市政権は中国侵略戦争への突入と一体で原発再稼働を推進し、核共有、さらには独自の核武装を視野に非核三原則の解体や原子力潜水艦の保有を狙っている。直前の11月21日には新潟県知事が東京電力柏崎刈羽原発6号機の再稼働容認を、28日には北海道知事が北海道電力泊原発3号機の再稼働容認を相次いで表明した。
しかし、日帝支配階級の前には2011年3・11福島原発事故以来燃え続ける「福島の怒り」が立ちはだかっている。高市は、「復興」の名でこの怒りを圧殺し、原発政策をいっそう強力に推し進めるために福島へ乗り込んだのだ。
デモに先立って福島駅前で行われた打ち合わせでは、反原発福島行動の安斎則夫さんが基調報告を提起。「高市政権の中国侵略戦争への突進こそが、原発再稼働へと突き動かす原動力だ」と攻撃の本質を明らかにし、「本日の闘いを起点に反戦・反核、反原発闘争の巨大な前進を切り開き、26年3・11反原発闘争に向かって進撃しよう」と力を込めて訴えた。
さらに、米日帝国主義の侵略拠点化と闘う横須賀、原発再稼働攻撃と闘う新潟の仲間がそれぞれマイクを握ってアピールした。
その後のデモは福島駅前から繁華街を通り、「ふくしま復興本部」の看板が掲げられた自民党福島県支部に怒りのシュプレヒコール。県庁前では、同日に高市と面会した内堀雅雄知事を弾劾した。これに先立ち午前中に福島駅前で行われた街頭宣伝も労働者や高校生らの注目を集め、多くのビラが受け取られた。
所信表明演説で「危機管理投資」としての「国土強靭(きょうじん)化対策」に「福島の復興」を位置づけた高市は今回の訪問で、福島第一原発、除染作業で出た汚染土が保管されている大熊町の中間貯蔵施設、双葉町の帰還困難区域などを視察した。現場では、汚染土の「活用」を強調したほか、「帰還の意思がある住民には思い切った措置を考えたい」と述べるなど、事故と放射線被害が「終わったこと」であるかのように改めて強調した。11月20日には、事故以来行われてきた15歳以下への健康診査を県が26年度で終了することも発表されている。
原発再稼働と核武装推進を狙う高市打倒、中国侵略戦争・核戦争阻止へ、福島の仲間と団結して全国で再稼働阻止闘争に立とう。

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