1. HOME
  2. ブログ
  3. 汚染水海洋放出絶対阻止へ いわきで現地闘争

汚染水海洋放出絶対阻止へ いわきで現地闘争

福島第一原発汚染水の海洋放出絶対阻止!を掲げ、いわき市内をデモ

7月30日午後、福島県いわき市で3・11反原発福島行動実行委員会の主催による「原発汚染水を海に流すな!いわき行動」が闘われた。集会には185人が結集して8月にも狙われている原発汚染水の海洋放出攻撃に対して怒りの声を上げた。茨城県労働組合交流センター、動労総連合水戸、NAZENが共催団体として集会成功の一翼を担った。集会後、いわき駅前までデモ行進を行い、福島現地の労働者住民にともに闘うことを訴え、大きな反響があった。
炎天下、怒りに燃えた労働者人民が暑さを吹き飛ばして続々と結集してきた。集会はいわき市労働福祉会館大会議室で開かれたが、会場は立ち見がでるほどの大盛況だった。
最初に3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんが主催者あいさつを行った。

●椎名さんが「核戦争下の緊急行動」と方向提起

熱烈に主催者挨拶を述べる椎名さん

椎名さんは開口一番「今日の集会は核戦争下での緊急行動だと思っている」と発言。7月28日に国内最古の高浜原発1号機が再稼働されてことを満腔の怒りで弾劾した。さらに西村経産相が漁協を訪問し困窮する漁業者に札束で籠絡しようとする現実を暴露し、「なんと卑劣な行為か。恥を知れと言いたい」と語気鋭く怒りをぶつけた。
韓国民主労総の闘いを紹介し、今日の集会を反戦・反核・反原発闘争として成功させ、8・6広島ー8・9長崎闘争へ闘おう、岸田政権を倒しましょうと力強く訴えた。
続いて基調報告を動労総連合水戸書記長石井真一さんが提起した。
石井さんは、IAEAの階級性を暴露し、芳野友子連合会長がGX法案の先兵になっていることを断罪した。
そして長い闘いになるが、闘う労働組合を先頭に勝利するまで闘おうと意気高く提起した。
続いて全国の仲間からの訴えが、動労千葉委員長の関道利さん、京都府職労舞鶴支部委員長の長岡達也さん、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、動労総連合水戸委員長の照沼靖功さん、全学連の学生から行われ、杉並区議会議員の洞口朋子さんのアピールが読み上げられた。動労千葉の関委員長は連合芳野会長の原発推進への転落を「労働組合が核武装と戦争に加担するものだ」と断罪し、こうした労働運動の現状変革と再生をかけて11月19日の労働者集会を成功させようと訴えた。京都府職労の長岡さんは28日に再稼働した高浜原発だけでなく、福井県の若狭湾一帯で老朽原発が次々に再稼働させられようとしている危機的現状を暴露し、闘いの決意を語った。

●広島から保科さんが8・6結集へ熱烈アピール

広島から駆け付けた保科さんは日帝岸田の核戦争攻撃を怒りを込めて断罪した

圧巻は8・6ヒロシマ大行動実行委員会の保科衣羽さんからの「広島特別アピール」だった。
保科さんは、G7広島サミットがはっきりさせた点として、第一に広島サミットが帝国主義の戦争会議であること、「広島ビジョン」は「すべての核をいますぐなくせ」という被爆者の願いも、「核と人類は共存できない」という福島の教訓も、なにもかもを踏みにじり、これでもかというぐらいの、原発推進、IAEA賛美だと弾劾した。そして「戦後の核支配体制に被爆地・広島は利用されてきた。『広島ビジョン』もまた被爆地・広島を利用して核戦争体制の準備を正当化しようとするもの。こんなものがヒロシマの名のもとに出されたことに、腹の底から怒りがわきあがります!  広島ビジョン絶対反対で闘い抜かなければなりません!」と心の底からの怒りを爆発させ会場から万雷の拍手が沸き起こった。
さらに保科さんは、広島サミットでもうひとつはっきりしたのが、核で世界を支配するためには何がなんでも福島を圧殺しなければならないことだと提起した。そして「広島・長崎の被爆者を先頭とした闘いとともに、もう一つ核戦争をはばむ大きな力が福島の怒りであり、福島の怒りは福島の人たちだけのものではない。福島の人たちに20ミリシーベルトもの被曝をさせながら、なにが復興だ!  廃炉作業さえできないのに、なにが再稼働だ!  なにが汚染水放出だ! こんな社会で、いったいどうやって生きていけばいいのか! こんな社会そのものを変えるしかない! 戦争と核をなくす闘いは、つねに福島の怒りとともにある。8月6日の朝、原爆ドーム前1000人の大結集でこの闘いに絶対勝利しましょう!」と発言し、熱烈なアピールを締めくくった。
ドイツの環境団体エテコンからのメッセージなどが紹介され、もう一つのメインである福島からの訴えが行われた。
●福島現地から汚染水放出絶対反対の決意

参加者は新地町の漁業者小野さんのビデオメッセージに聞き入った

最初に福島県新地町の漁業者小野春雄さんのビデオメッセージが紹介された。小野さんはすでに宮城で実害が生じていること、海は我々の仕事場であり、そこを汚すことは絶対に許せない、子々孫々に影響が生じると絶対反対の意思を明らかにした。
続いて希望の牧場・よしざわ代表の吉澤正巳さんが放射能測定の現実を暴露し、証拠を独自につかむ努力をしていることを紹介した。
そして、このまま汚染水を放出してしまったら50年後、60年後には水俣の姿になると警鐘を乱打した。
原発労働者が「だめなものはだめ」と原発との闘いを語った。

参加者は汚染水海洋放出絶対阻止、8・6広島への決起を誓い合った

福島の長沢宏さんは、政府と東電が原発汚染水の海洋放出にこだわるのはなぜかと問題を提起し、それは原発再稼働と日本の核武装を推進するためだと喝破した。福島が突破できなければ原爆製造基地である青森県六ケ所の再処理工場が完全に破綻する。GXも日帝の核武装構想も完全にストップできる、福島が持っている位置は決定的だと展望を語った。そして、いわき市が戦後革命期に労働者が警察署を占拠した平事件の町であること、闘う労働者の町であることを紹介し、戦闘的デモでいわきの労働者に訴えようと発言した。
まとめと行動提起をNAZEN事務局長の織田陽介さんが行った。

●炎天下、いわき駅前まで戦闘的なデモ

 

いわき市内をにぎやかにデモし、汚染水放出阻止への決起を呼び掛けた

団結ガンバローを行った後、デモに打って出た。
炎天下、いわき駅前までのデモを戦闘的に貫徹し、窓からのぞく人など圧倒的な注目をあつめた。
この日の闘いは広島・長崎・福島の怒りが日帝・岸田の核戦争策動、日本の核武装策動を吹っ飛ばす核心であることを明らかにすると同時に、これらの闘いが完全に合流し、反戦・反核闘争と反原発闘争が一つのものになった画期的な闘いとなった。

デモ解散地点のいわき駅前で汚染水海洋放出阻止への決起を誓い合った

7・15杉並、7・21東電本社抗議行動、7・30いわき現地闘争の高揚を引き継ぎ、8・6広島原爆ドーム前1000人結集を実現しよう。8・9長崎に決起しよう。そして日帝・岸田を打倒しよう。(KN)

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択