動労西日本 サービス労働をなくせ 違法残業拒否し闘う
戦争絶対反対・核廃絶・全原発廃炉を求める被爆72周年の8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争の大高揚は、切迫する朝鮮侵略戦争を始まる前に阻止し、安倍政権を打ち倒す情勢を一気に切り開きました。
安倍政権は2018年改憲発議―2020年新憲法施行を強行しようとしています。今秋臨時国会に改憲案を提出し、これと一体で過労死強制の労働基準法改悪案の成立を狙っています。資本に買収された裏切り者=連合指導部もろとも、安倍政権をぶっ倒しましょう。階級的労働運動の前進で労働運動を変革し、改憲阻止の大ゼネストへ!
■動労総連合に結集しJR体制倒そう
東日本会社をはじめとするJRは、鉄道の全業務をバラバラに分社化・別会社化し、労働者を一人残らず転籍に追い込み、全員を非正規職化する第3の分割・民営化攻撃を開始しています。改憲と「働き方改革」の最先端の攻撃です。JRこそ、戦争国家化と労働法制大改悪、労働組合つぶしの最大の先兵です。
動労千葉の渾身(こんしん)の反撃を前に国鉄分割・民営化は大破産し、JR体制の危機と矛盾はますます深まり、ついにJRは公共鉄道全面放棄の「選択と集中」と分社化・転籍、総非正規職化の攻撃にのめりこんでいます。しかしこれは、JR資本の強さではなく、出口のない危機に追い詰められた無謀なあがきにほかなりません。
現場からの大反乱は不可避です。動労西日本は、JRと関連会社で働くすべての仲間に訴えます。第3の分割・民営化攻撃粉砕へ、ともに闘いましょう。動労千葉・動労水戸を先頭とする動労総連合には、国鉄1047名解雇撤回闘争30年の地平と、反合理化・運転保安闘争、被曝労働拒否、非正規職撤廃の勝利の路線があります。6月には動労総連合青年部を結成し、正規・非正規の青年の仲間に「ともに闘おう」と呼びかけました。今こそJR体制打倒の総反攻に立ち、全人民共有の財産である公共鉄道を、私たち労働者自身の手に奪い返そうではありませんか。
動労西日本は2016年、広島印刷事業所廃止阻止闘争を闘いぬきました。そして今、これを引き継ぐ闘いとして、私と岡崎昭夫副委員長の職場である山陽本線五日市駅で、サービス労働撤廃=夜間・時間外の違法残業拒否闘争に取り組んでいます。
■労働時間をめぐる闘いは普遍的課題
会社の作業ダイヤでは、五日市駅の始業時刻は早朝の午前5時、営業開始時刻は午前5時10分。つまり10分間で営業準備を完了する建前です。しかし実態はまったく違います。担当者は午前4時20分ころに起床して、始業時刻より30分も前から券売機や発券機(マルス)などの稼働準備作業を行ってきました。そうしないと午前5時10分の開業に間に合わないからです。この始業時刻前30分間の実労働に対して、JR西日本は一切の賃金を支払わず、「その作業は労働者が勝手にしているものであり、勤務とは認識していない」と開き直っています。絶対に許せません。
動労西日本は、私自身が当該となって作業ダイヤ以外の作業を一切拒否する〝夜間・時間外の違法残業拒否〟の闘争に突入しました。駅のシャッターが午前5時に開けられても、すぐには券売機などは作動せず、乗客が窓口で待たされる状態が発生します。その全責任がJRにあることは明らかです。
「労働運動は一人ではできないが、一人がいないとできない」と言われます。労働日・労働時間をめぐる闘いは、労働者の闘いの普遍的テーマです。私の闘いは小さな職場の小さな闘いのように見えますが、そこに挑戦するものとして、JR資本のみならず全社会を揺るがす位置を持っていると思います。これは8時間労働制の解体を絶対許さない職場生産点からの闘いです。動労西日本のサービス労働撤廃闘争は、階級闘争の血路を切り開く最前線の役割を果たすことができると確信します。
すべての労働者のみなさん。第3の分割・民営化攻撃粉砕、改憲阻止、安倍打倒へ、ともに進撃しましょう。(動労西日本執行委員長 大江照己)
〔写真〕大江委員長の違法残業拒否闘争を支援し、動労西日本と広島連帯ユニオンが五日市駅改札前で
早朝から行動(8月21日 広島市)
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