セブン・ドライバーが過労死
1月6日、43歳の男性配送ドライバーが長野県上田市のセブンイレブン店舗駐車場で荷物を降ろした後倒れ、救急車で病院に搬送されたが「急性動脈性乖離(かいり)」で死亡した。
彼の母親は、「過重な労働によって健康を害したり、息子のように命を落としたりする人がほかにもいる」から企業と国の責任で「改善」すべきだとの思いから労災申請を行い、8月24日に認定された。マスコミでも大きく報道された。
私は、同じセブンイレブンで働く仲間が過労死に追い込まれたことに、もっと前に千曲ユニオンに団結していれば、と悔しさと怒りにたえない。報道では直接雇用していた運送業者の名前は出たが、セブンイレブンの名前は隠された。
配送ドライバーはセブンのロゴ入りの統一した制服を着させられ、セブンのロゴを大きく貼った大型トラックを運転して、セブン店舗だけを走り回っていた。配送ルートを決定していたのはセブン本部だし、物流を担ったのもセブン直系の大手商社だ。
一人乗務で過酷な業務を担わされていたセブンの配送ドライバー。報道によれば、亡くなる直前1カ月の時間外労働は114時間、拘束時間は314時間13分だった。入社当時66・9㌔あった体重は6カ月後には59・6㌔だったという。
セブン労働者が怒りの決起を開始するときが来た。千曲ユニオンは、ただちに長野市若穂にあるセブンの配送センターでビラまきに決起した。セブン闘争は新たな闘いの段階に入った。私たちはモノではない。誇りあるコンビニ労働者として、闘う労働組合に団結し、非正規職撤廃をストライキでかちとるまで闘う。人間が人間らしく生きられる社会をつくろう!(千曲ユニオン 河野正史)
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