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韓・独労働者が三里塚を訪問、反対同盟と交流

20171103a-1.jpg 11月2日、民主労総ソウル地域本部の訪日団24人とドイツ機関士労組(GDL)ベルリン支部の6人が来日し、動労千葉の案内で三里塚現地を訪れた。
 午後に成田空港に着いた一行は、早速その足で天神峰の市東孝雄さん宅前に集合した。畑のすぐ向こうでは、騒音を撒き散らして誘導路をひっきりなしにジェット機が走行する。
 動労千葉の田中康宏委員長は歓迎の言葉を述べた上で、「みなさんを真っ先に三里塚にお連れしたのは、私たち動労千葉と三里塚芝山連合空港反対同盟が強い連帯関係を築いてきたから」とあいさつ。ジェット燃料貨車輸送阻止闘争の意義と歴史を語った。
 市東さんの農地をめぐる攻防の現局面について三里塚現闘から解説を受けながら、一同は天神峰と南台の市東さんの畑を見学し、闘いの中でつくられた豊かな土と作物を体感した。

20171103a-2.jpg 場所を移動して夕刻から、動労千葉の川崎昌浩書記長の司会で交流会が開かれた。最初にビデオ「三里塚闘争不屈の50年」が上映された。国家権力の暴力的空港建設に対し「農地死守・実力闘争」の原則を貫いた三里塚農民の歴史的映像記録が、全員の心をとらえた。
 程なく農作業を終えた反対同盟が到着した上で、最初に田中委員長があいさつに立ち、10年を超える日韓交流の歴史を見守ってきた反対同盟の北原鉱治事務局長がこの8月に亡くなったことを告げ、全員で黙祷を捧げた。
20171103a-3.jpg 続いて反対同盟の萩原富夫さんが心からの歓迎のあいさつを述べ、「済州島の第2空港反対の闘いと連帯し、ともに闘っていく」と決意を表した。
 韓国の訪日団を代表して、民主労総ソウル本部元本部長のイジェウンさんが、北原さんへの追悼の言葉を述べ、「血と汗を流して続いてきた三里塚の精神を受けとめ、私たちもともに闘う。三里塚は必ず勝利する」と連帯を表明した。
 GDLベルリン支部長のクルト・シュナイダーさんは、「農民が50年を超えてしぶとく闘い、労働者人民がそれを支援する三里塚に初めて接し、感激している。民主労総の闘いと合わせ、その息吹をかばんに入れてベルリンに持ち帰る」とあいさつした。
 市東さんが「農地を守り戦争に反対するという原則を貫いてきた。みなさんとともに闘う」と述べ、乾杯の音頭をとった。
20171103a-4.jpg 三里塚現闘が用意した心尽くしの料理がふるまわれ、会は和やかに進んだ。全国農民会議共同代表の小川浩さんも駆けつけ、「世界の労働者と農民が今のままでは生きていけない時代だ。韓国の闘いに学び、農民同士の日韓連帯も深めていきたい」とあいさつし、さらに参加者の決意に満ちた発言が続いた。
 プレゼントの交換などを経て、反対同盟、動労千葉と韓国とドイツの労働者との共感と理解が深まった。
 反対同盟とともに三里塚現地で闘い続ける現闘本部員と全学連三里塚現地行動隊の学生も紹介され、大きな拍手で迎えられた。
 最後に全員で「トゥジェン!」のポーズと笑顔で写真に収まり、国際的な労農連帯の拡大を実感した。
 世界の労働者を東京・日比谷に迎え、11・5労働者総決起集会・改憲阻止1万人大行進の成功をかちとろう。あと一人、職場・学園・地域の仲間を誘って参加しよう。(TN)

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