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三里塚一斉行動、反対同盟ニュースが住民に好評

20171211a-1.jpg12月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、56回目の空港周辺地域一斉行動を闘った。今回の行動は、いよいよ緊張している成田空港機能の強化案との闘いとして取り組まれた。国土交通省、成田空港会社(NAA)が「成田空港問題に関する4者協議会」の開催を強行しようとすることに対し「4者協開催阻止」を訴える行動だ。
 午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに20人が集まった。東峰の萩原富夫さんが、「首長たちだけで、住民の意思を無視して決める4者協開催に対して、今日の『反対同盟ニュース』(第51号)は対決するものになっている。沖縄での落下物事故と同じ危険が成田には日常的にある。その辺も住民と語り合ってきてほしい」と提起。
 市東孝雄さんも「この間の一斉行動の成果が出てきて、空港機能強化案に対する周辺地域住民の反対の声の表明につながっている。自信をもってがんばろう」と述べた。決戦本部長の太郎良陽一さんから、「反対同盟の呼びかける行動にどう住民の方に参加してもらえるか、その辺を意識した呼びかけにしよう」と提起された。

この日の20171211a-2.jpg「同盟ニュース」は特に、2009年に4者協が年間発着枠拡大に向けてとった行動、および相川勝重・芝山町長が、「深夜早朝便の延長を」自ら要求していた許しがたい事実を暴露弾劾した。
 打ち合わせを終え、全員が「ニュース」を持って担当地域に向かった。太郎良さんは、山中部落をまわり、20人位の人と会話、相川町長批判などで意見を交わした。婦人行動隊の宮本麻子さんは、旧知の人も多い成田市川上地区で「ニュース」を配布。「市東さんの家を空港の中に囲んでひどいやり方だ」と、国交省、NAAのやり方に憤慨していている住民と意見交換した。
 地域が分断される多古町の部落を回った仲間は住民と会話になった。「横芝光町の複数の部落では、『分断だけは許さない』と一致して空港機能強化案に疑問を提起している」と紹介すると、「うちの部落でももう少し話し合いをしてみるか」と応えてくれた。
 午後4時、市東さん宅に戻って、それぞれの成果を報告しあった。第3滑走路の敷地内になる部落をまわった支援連の仲間は、「今さら移転なんてできるか。おれはハンコはつかないよ」と語る男性との交流を報告した。
 住民と普天間での小学校への落下物事故について討論になった報告も行われた。この他、成田市、芝山町、多古町の複数の部落で「『反対同盟ニュース』いつも読んでいる」「勉強になる」「楽しみにしているよ」などの声があったことが報告された。
 市東さんがまとめで「今年の一斉行動はこれで終わるけど、来年も1月から、より濃い内容で再開しよう」と呼びかけ締めくくった。(N)

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