新宿メーデー 闘う労働運動の復権へ 改憲・天皇制と徹底対決
「9条改憲発議・戦争絶対反対! 『働き方改革』関連法案をぶっとばそう! 安倍政権を倒そう!」を掲げた新宿メーデーが5月1日、東京・四谷区民ホールでかちとられ、250人が結集した。動労総連合と合同・一般労働組合全国協議会を先頭とする首都圏の闘う労働者・労働組合は改憲・戦争阻止の歴史的決戦に突入することを宣言し、集会と新宿駅南口のJR東日本本社を直撃するデモを打ちぬいた。
メーデーの原点でもある労働者の荒々しい実力闘争と団結をよみがえらせる闘いが、2019年5・1新天皇即位によるメーデー禁圧を打ち破っていよいよ始まった。
■韓米労働者と連帯
「戦争か革命かを問う歴史的情勢下で、今こそ労働運動をよみがえらせよう。『改憲・戦争阻止!大行進』運動が時代の最先端に躍り出る時だ。新宿メーデーをこの壮大な闘いの幕開けとしよう」
動労東京の吉野元久委員長が5・1新宿メーデーアピールを宣言した。さらに、米ILWU(国際港湾倉庫労働組合)の戦争反対のストライキ、韓国・民主労総の釜山での徴用工像建立などのメーデー闘争と共に、国際連帯の力で始まる前に戦争を止めようと熱く訴えた。集会には米シカゴの労働者から連帯メッセージも寄せられた。
「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会呼びかけ人の森川文人弁護士、学校から改憲阻止を訴える神奈川労組交流センター三浦半島教育労働者部会、今夏に狙われている米空軍橫田基地へのオスプレイ配備阻止の決戦を構える三多摩労組交流センター、全学連の斎藤郁真委員長が発言に立った。星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが、6・3高松パレードへ全力の決起を呼びかけた。
■「働き方改革」粉砕
合同・一般労組全国協事務局長の小泉義秀さんが「『働き方改革』関連法は労働時間規制を取り払い、労働基準法も解体し、団結権も奪って労組解体を狙う改憲攻撃だ」とその核心を暴いた。
連合の産業報国会化を粉砕する労働運動再生の闘いも始まっている。動労千葉、動労水戸、動労連帯高崎、動労神奈川が壇上に並び、JR東労組崩壊情勢に際し今こそJRの「第3の分割・民営化」と闘い、動労総連合が組織拡大に出る決意を語った。動労千葉の川崎昌浩書記長は、1047名解雇撤回へ労働委員会闘争と新たな署名運動を開始することを報告した。
非正規職で組織する東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が解雇撤回の完全勝利の報告に立ち、「団結さえ崩されなければ負けることはない」と喝破した。
都庁ふくしま署名解雇を許さない会の柿沼庸子さん、都労連労働者、東京西部ユニオンの青年が発言。郵政非正規ユニオンと郵政正規職の労働者は、郵政非正規職解雇撤回を全労働者の利害をかけて闘いぬき、安倍の「働き方改革」粉砕の先頭に立つと訴えた。
東京労組交流センター代表の山口弘宣さんが集会をまとめ、デモに出発。「今日はメーデー、闘いの日だ!」「生きていけるだけの賃金よこせ!」などのコールに合わせて、沿道からの圧倒的注目の中、JR東本社に向けて新宿の街を練り歩いた。
〔写真〕上:改憲阻止、安倍打倒を訴え、JR東本社へデモ(5月1日 新宿区)
下:19年新天皇即位によるメーデー圧殺を打ち破る決意も固く、団結ガンバロー
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