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民主労総 ハンサンギュン前委員長を奪還 労働者民衆の力で獄壁打ち破る

20180524f-1.JPG 「世の中が変わってきている」「この時代の勝利者は労働者同志だ!」――5月21日、韓国・民主労総のハンサンギュン前委員長がついに獄壁を打ち破り、組合員たちのもとへ帰ってきた。
 2015年11月、ハンサンギュン委員長(当時)は、パククネ政権のもとで民主労総をはじめとした労働者民衆が「ひっくり返そう世の中を!」をスローガンに立ち上がった「民衆総決起」の先頭でゼネストを組織して闘った。そして、この闘いをはじめ13件の集会を主導した容疑で同年12月10日に拘束され、昨年5月には最高裁判所で懲役3年の刑が確定していた。
 しかし、その闘いは翌年11月12日の100万人民衆総決起へと発展し、パククネ大統領(当時)を監獄にたたき込んだ「ろうそく革命」の導火線となった。3年の刑期はあと半年残っているが、こうした韓国労働者民衆の激闘を通じてムンジェイン政権に実力で仮釈放を認めさせ、堂々と刑務所を後にしたのだ。

 この日、京畿道華城(ファソン)刑務所の門前には、彼が支部長を務めていた金属労組サンヨン自動車労組をはじめとする組合員やセウォル号事件の遺族らが駆けつけた。
 陽光の中を仲間のもとへ歩み出てきたハンサンギュン前委員長は熱をこめて「今からわれわれの実力をもって、労働解放と平等な世の中をつくっていかなければなりません。同志たちとともに再び鉢巻きを締め、すべての労働者の民主労総として、この地で労働者階級が世の中を変える主役となるまでともに闘うことをお約束します」と述べ、「度量大きくいきましょう。本当に私はできると思います。みんな目が生き生きしている」と朗らかに語って全員を激励した。
 民主労総はこれに先立って「さらに大きな民主労総のための組織活動家として帰ってくるハンサンギュン同志を熱く歓迎する」との声明を発し、「ハンサンギュンの本当の罪目は『安易な解雇、一生非正規職を強要するパククネ政権の労働改悪を阻止するためにゼネラルストライキをした罪、反民主・反民生・反労働のパククネ政権に屈服することなく13万民衆総決起を組織・指揮した罪、セウォル号の真実を解明するために身を投げ打って闘った罪』だ」と喝破。「ろうそく闘争で変化した世の中に歩いて出て来るハンサンギュンを80万組合員の名で熱く歓迎する」と打ち出した。
 民主労総はさらに、イヨンジュ前事務総長、建設産業連盟のチャンオッキ委員長をはじめとする多くの労働者、そして国家保安法により拘束されているすべての政治犯の解放にむけて闘いを継続することを宣言している。
 韓国の労働者民衆は自らの闘いで獄壁を打ち崩し、ハンサンギュン前委員長を奪い返した。この勝利に続き、星野文昭同志をわれわれのもとに取り戻そう!
写真キムミョンファン委員長をはじめとする仲間たちとともにこぶしを上げるハンサンギュン前委員長(前列左)(5月21日 韓国・華城刑務所前)

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