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関西で青年集会とデモ 各労組から次々と闘いの報告 改憲・戦争阻止へ団結深める

20180621d-1.JPG  台風の影響が心配されましたが、雨風のない絶好の集会コンディションの中、大阪市内の靭(うつぼ)公園で、青年労働者集会を6月10日に行い、120人が集まりました。
 まず、大阪市職の仲間が基調に立ち「青年の力で改憲と核戦争を阻止しよう」と訴えました。日韓の労働者階級の闘いが朝鮮侵略戦争を一年半にわたって阻止しており、その背後でJR東労組の大崩壊と階級的労働運動の着実な前進が始まっていることを確認しました。一つひとつの闘いはまだ小さくとも、その中に確実にゼネストを実現する道が見えてきています。そしてそれは、戦争情勢で屈服を重ねる体制内と真逆に、戦争情勢と真正面から向き合って闘い勝利してきたのです。結論として、あらゆる拠点職場・地域から改憲・戦争を阻止する闘いを開始しようと訴えました。

 続く沖縄闘争報告では、大阪市教組の青年が「沖縄闘争と、泉佐野市議会選挙を一体としてやりきった。これは関西だけではなく全国の団結した闘いであることを実感した」と発言しました。
 各労組からの発言ではまず、港合同昌一金属支部の青年が「労働組合が先頭に立ってストライキで闘えば、戦争も憲法改悪も止め、安倍も倒せる」と発言しました。また、ここ数年は賃金は満足に上がらず、人員は減るばかりで、職場集会でもさまざまな意見が出されたそうです。そういう思いに応えようと、執行部が軸となり、構内デモで闘い続けました。最後に「僕はこれからの時代を担う仲間と団結をつくるためにこの場に来ました。この関西青年労働者集会に結集している仲間と団結して、戦争も改憲も止め腐りきった世の中を変えていこう」と宣言しました。
 二つ目は、連帯労組関西生コン支部青婦部の発言で「昨年末のストライキで、バラ輸送運賃トン当たりのアップさせるために闘い大成功した。このストライキに敵対した広域協組は、威力業務妨害、組織犯罪行為だとして、10億円の資金を投入して在特会、右翼に金を渡し、それぞれの組織からの脱退強要を実行した」と怒りをもって訴えられました。
 奈良市従の青年からは「自分のこの間の闘いで、労働者の武器は団結だと確信した」と発言がありました。それを決定づけたのは、労働組合つぶしだけではなく、部落の拠点つぶしに対する教育支部や日教組奈良市の闘いからつかんだそうです。自分たちが時代認識と路線をつらぬけば、労働者は必ず決起するということを確信したのです。
 日教組奈良市の青年からは「市費教員の首切りに対し、40日間にわたり、市教委交渉、総決起集会など、ストライキを展望する実力闘争として、市庁舎前座り込みを連続的に闘った。自分たちはパイオニアだ」と報告がありました。
 また、全国水平同盟の青年は「狭山闘争と星野さんの闘いは一緒であり、泉佐野選挙では、泉佐野の部落の地域に入り私たちの闘いを訴え、団結が固まった」と発言しました。また「私たちの怒り・闘いそして団結でこそ未来は切り開かれる。怒りの声を上げよう。支配階級を倒して戦争を止めることができる」と熱く訴えました。
 そして、関西合同労働組合恭誠社分会の発言では、さまざまな格闘をのりこえて、派遣労働者として働く仲間の首切りを絶対に許さない闘いとして、5月30日にストライキを貫徹したという報告が行われました。一人分会から始まった分会を、この会社と社会への怒りでフロアまるごと組合に組織しました。集会には、解雇当該の派遣労働者が決起し、参加者全体に勇気を与えてくれました。
 最後に京都府職労舞鶴支部から発言があり、新規採用された公務員の解雇撤回の闘いが報告されました。当該の青年は京都大学反戦バリケードストライキを闘った仲間です。許せないことに組合本部は「こういった政治的背景が組合方針と相容れない」として、一人の青年労働者である組合員を切り捨てたそうです。こういう社会を一掃し、職場での団結を取り戻し労働者が主人公の社会をつくるために闘っていく決意が述べられました。
 まとめと団結ガンバローを八尾北医療センター労働組合の仲間が行いました。「今日の集会をもって、この1年の闘いが前進したと思います。絶対反対の旗が立っているからこそ、団結が広がった。昨年に続いて挑戦する八尾北まつりは、この社会を根本から変える地域ソビエトの役割を果たしていくと確信しています。トランプと安倍による朝鮮侵略戦争が切迫している今こそ、今日の集会を出発点にして改憲・戦争阻止大行進をつくり出していきましょう」と締めくくりました。そして参加した120人の仲間で団結ガンバローをしました。
 関西青年実はこの間、泉佐野市議選に総決起し、演説・練り歩き・全戸ビラ・オルグなど、一人ひとりがいろんなことに初挑戦して青年集会を迎えました。その力でもって、集会をどういう内容でつくるか、街頭にどう訴えるか、ということを直前まで議論し、米朝会談を2日後にひかえた朝鮮侵略戦争情勢下に、圧倒的な迫力の青年のデモ隊列が登場したのです。難波まで大阪市内を縦断する御堂筋デモは長かったけど迫力満天で、太鼓隊が先頭に立ち、沢山の人の注目を浴び大成功でした。7・1国鉄集会、7・8泉佐野集会、8・5―6広島に向かってさらに青年の団結を拡大して闘っていきましょう。
(大阪市 前田権太)
写真青年を先頭に120人が御堂筋をデモ。靭(うつぼ)公園から難波まで大注目を受けて進んだ(6月10日 大阪市)

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