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三里塚64回目の一斉行動 ―騒音と移転強制許さない

20180823e-1.jpg 8月19日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、64回目となる空港周辺一斉行動を闘った。午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり打ち合わせを行った。(写真)
 事務局の伊藤信晴さんがこの間の周辺住民の状況を報告した。「芝山町南部の農家では、航空機の出す油でビニールハウスの耐用年数が短くなっている。宅地造成事業として作られたはにわ台では、定年退職後に実家に帰る人が多く人口減少が進み、芝山町は解体状況だ。騒音下での移転対象地区では、田んぼや畑は補償の対象にはならないことに怒りが高まっている」
 東峰の萩原富夫さんは、成田空港会社(NAA)が住民から「買い取りの申し出があった場合は用地交渉により合意し、適正な価格で提供する」なる同意書取りを行っていることを弾劾した。
 決戦本部長の太郎良陽一さんは、「10・14全国集会の大結集に向けて情宣活動をさらに強め闘う」と決意を述べた。反対同盟ニュース第59号を手に一同は担当地域に向かった。
 第3滑走路予定地内では「同意書取りが行われていようが、自分が生きているうちは売るつもりはない」との住民の声が寄せられた。また、NAAによる強制収用をちらつかせた恫喝や、石井新二の機能強化策推進のための署名運動への怒りの声も聞かれた。

 騒音下住民は、「お盆に来た親戚が雷が落ちたかと思って起きたほど」の夜間騒音への怒りを表した。さらに、「国やNAAが好き勝手できないのは反対同盟がいるからだ」と語り、市東さんの農地裁判への熱い共感を表した。
 午後5時再び集まり集約を行った。市東さんが、「第3滑走路攻防が本格化する2020年東京五輪後を見すえ、どれだけ組織できるかが勝負だ」と着実に行動を重ね組織していくことの重要性を訴え、全体の奮起を促した。
 次回行動日を9月24日と確認し、あらためて農地死守と空港機能強化策阻止を誓い合った。(N)

三里塚裁判日程
◎耕作権裁判
9月3日(月)午前9時 葭川(よしかわ)公園集合 千葉市内デモ
午前10時30分 千葉地裁

◎請求異議裁判
9月27日(木)正午 千葉市中央公園集合 千葉市内デモ
午後2時開廷  最終弁論 千葉地裁

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