市東さん迎え高崎で集会 群馬の農民運動と三里塚を結び 10・14現地集会大結集へ熱気
市東孝雄さんを迎えた12回目の群馬集会が9月16日、高崎市中央公民館視聴覚室で43人の参加で開かれました。『耕すものに権利あり 市東さんの農地を守ろう!9・16群馬集会』と題した集会は、今年、「農業・農民問題は今の社会にも未来にも最重要課題で、その展望は市東さんの農地を守ることにある」ことに挑戦して企画しました。
「インターナショナル」のピアノ演奏をBGMに、市民運動家の木村香織さんのあいさつで集会が始まりました。オープニングは「エリーゼの為に」のピアノ演奏と、星野暁子さん作詞の「あの坂を登って」の歌唱。「三里塚反対同盟歌」を参加者全員で合唱しました。
続いて明治以来150年の群馬の農民運動と三里塚52年の闘いを、主催者の高階ミチさんの「上毛かるた・老農船津伝次平の農法と市東さん」の話と、田島俊昭の「無産強戸村(ごうどむら、現太田市)から市東孝雄さんの闘いと日本の農業」の話が明らかにしました。それらを「船津農法の核心(有機肥料・深耕・種苗・多品種小経営など)を受け継ぐ市東さん」(高階さん)が「国家権力と負けずに闘い抜いて、未来を開いて」(田島)います。
大きな拍手の中、市東さんが登壇した。農地裁判の現状を「おやじから継いだ土地を空港会社が書類もハンコも偽造し奪おうとするのを最高裁も追認した。でも最高裁の確定判決も執行させないという。初めはそんなことができるのかと思ったけど、そういう裁判を闘っています」と報告。最後に「9月27日の裁判と、10月14日、三里塚現地に来てください」と訴え、会場は拍手で包まれました。
続いて全国農民会議共同代表・小川浩さんが「群馬に農民会議を組織しよう」と訴えました。これに応えていきます。
群馬合同労組の清水彰二委員長が決意表明。群馬・星野再審を実現する会の伊藤成雄さん、石川眞男玉村町議、群馬県議から報告と激励を受け、司会がカンパを訴えました。天台宗僧侶の青柳晃玄さんが渾身(こんしん)の思いで市東さんの手を握り、「群馬・市東さんの農地を守る会」会費、「上毛かるた」「強戸かるた」を渡しました。
主催者の大塚正之さんが閉会あいさつを行い、9・27請求異議裁判―10・14三里塚現地集会―11・4日比谷集会への参加を呼びかけました。
交流会にも20人が参加。市東さんとの連帯を誓いました。(群馬・田島俊昭)
〔写真〕上:請求異議裁判結審を目前に、市東さんは農地を守り抜く決意を表し10・14集会への大結 集を呼びかけた(9月16日 高崎市)
下:市東さんにカンパを手渡す青柳晃玄さん
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