女性の決起で戦争とめる 参院選反動うち破り新宿デモ

「女性・青年・学生の行動で戦争とめよう!」。差別・排外主義を扇動する参院選反動をうち破る熱烈な集会に続き、新宿駅一周デモに決起。外国人をはじめ沿道の多くの人々が共感を寄せ、次々とデモに飛び入りした(7月19日 東京都新宿区)
参院選最終日の7月19日、各政党がひしめき合う新宿駅東口で女性・青年・学生を先頭に400人が結集し、3・8国際婦人デー集会実行委員会が呼びかけた「女性・青年・学生の行動で戦争とめよう! 7・19反戦集会in新宿」が、差別・排外主義扇動を吹き飛ばしてかちとられた。
全学連の女性が司会を務め、矢嶋尋全学連委員長が基調報告に立った。矢嶋委員長は、世界戦争情勢下で「救国」を競い合い戦争国家化を推し進めようとする参院選を弾劾、これに対し労働者階級が対置すべき答えは、中国侵略戦争に突進する米日帝国主義を打倒する実力闘争を巻き起こすことだと喝破した。さらに帝国主義の最末期的危機の中で極限化する差別・排外主義との徹底的な対決を呼びかけ、戦争阻止の歴史的決戦に押し上げられた8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争への総決起を訴えた。
女性・青年・学生の力強い発言が続いた。6・14全国闘争で不当逮捕され、起訴攻撃を粉砕し奪還された女子学生Bさんは、自らに性暴力的な弾圧を加えた上にこれを居直った公安警察を徹底弾劾し、「反戦運動つぶしの弾圧を真っ向から迎え撃って勝利しよう」と訴えた。次に全学連の西村凌風書記次長が闘うトランスジェンダーの学生として登壇し、右翼による卑劣きわまる妨害をものともせずに「女性、セクシュアル・マイノリティーが自らの手で戦時下の差別主義を打ち破ろう」と発言した。
関西から駆けつけた青年女性労働者は、運動内部での女性差別事件に対し告発・決起したからこそ、女性差別の元凶である天皇制や、参院選での差別・排外主義に心から怒り闘うことができたと訴えた。同じく関西の女性労働者も、女性差別と徹底的に闘い、政治と暴力を奪還し怒りの先頭に立つ決意を表明した。
司会のカンパアピールに続き、福島の青年女性労働者が、米帝のイラン核施設爆撃とこれを全面支持した日帝を弾劾、福島原発事故で被曝を強いられた一人として核戦争を許さず闘う決意を語った。労組交流センター女性部に続いて、婦人民主クラブ全国協議会の仲間が、社会にあふれる女性の性的客体化の問題を、とりわけ男性の仲間が意識して自己変革に挑むことを呼びかけ、「階級的な怒りと自己解放闘争としての暴力が存在することをプロレタリア女性に知らしめ、彼女たちの信頼と決起をかちとろう」と訴えた。
婦民全国協の川添望さんのまとめの発言を受けて、新宿駅を一周するデモに出発。「中国侵略戦争を止めよう!」「差別・排外主義を許さないぞ!」「トランプのイラン爆撃弾劾!」のシュプレヒコールには沿道の外国人をはじめ多くの人々が共感を寄せ、次々とデモに飛び入り。参院選最終日の選挙戦を展開する諸勢力の陣営を圧倒し、怒りと解放感に満ちたデモを貫徹した。
解散地点で改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の洞口朋子杉並区議が、参院選反動を打ち破って集会・デモが大成功したことを確認し、団結ガンバローで締めくくった。
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