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石川さんと共に再審を

 石川一雄さんが誘拐殺人犯にでっち上げられた狭山事件の裁判で1974年10月31日の東京高裁・寺尾正二裁判長による無期懲役判決から44年を迎えた。再審の実現へ向け、10月26日には東京高裁への要請行動が、27日には東京、31日には大阪と広島で狭山集会が開催された。26日の報告です。(編集局)
被害者の万年筆は偽物 東京高裁に事実調べを迫る
20181101d-2.JPG 「石川一雄さんは無実だ!」「東京高裁は狭山裁判の再審を行え!」。26日、霞が関の東京高裁前で、要請行動に立つ全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議がシュプレヒコールをあげ(写真)、意気高く高裁に乗り込んだ。
 対応した訟廷管理管はひときわ緊張している。当然だ。臨時国会が始まり、改憲発議を狙う安倍への怒りで国会は包囲されている。その最先頭で闘う勢力が眼前にいるのだ。さらに8月30日には新証拠の下山第2鑑定が提出された。再審開始以外にない。

 要請団は、全国水平同盟の西郡支部・高槻支部の要請文の読み上げに続いて、杉並支部、動労水戸、東京の各地区労組交流センターが次々と事実調べと再審開始、検察に対する全証拠開示命令を迫った。
 24歳で不当逮捕された石川さんは年明けには80歳になる。第3次再審請求から12年、その間提出された新証拠は217点にもなる。
 「これ以上裁判の引き延ばしは許されない」「下山鑑定は寺尾確定判決を完全に崩している」「一人の人間の尊厳と人生を国家が踏みにじるのを許せば、戦争が始まる」「なぜ証拠を調べないんだ!」。黙ったままの訟廷管理官に怒りが爆発、要請室は怒りのるつぼと化した。訟廷管理官は卑劣にも次の団体の要請を口実に逃げ去った。要請団は高裁を確実に追い詰めた。

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