動労千葉 国鉄決戦で安倍打倒・春闘勝利 組織拡大で反転攻勢を 団結固め新年旗開き
動労千葉は1月12日、2019年団結旗開きを千葉市・DC会館で行った。動労千葉組合員はJR資本の攻撃に怒りをたぎらせ、組織拡大で反転攻勢に立つ意欲に燃えている。支援もこの決意に応え、今年を勝負の年にすることを固く誓い合った。
結成40周年の年
田中康宏委員長が年頭のあいさつに立ち、「今年は動労千葉にとって大きな節目の年だ。JRはグループ経営ビジョン『変革2027』に示されるように、国鉄分割・民営化に次ぐ大転換期に入っている。会社が東労組を見放した途端、東労組は崩壊した。われわれは労働者らしく団結し、自ら闘う以外にない。動労千葉はそれを三十数年、主張し、示し続けてきた。今年は必ず組織拡大を実現する。必ずできる。職場に怒りの声が渦巻いているからだ」と切り出した。
そして、「今年、動労千葉は結成40周年を迎えるが、分割・民営化以降の30年は労働運動が後退を重ねる中での闘いだった。だが、新自由主義による団結破壊、非正規職化、貧困、格差、地方の破壊、社会保障や医療・教育の崩壊に対する怒りは我慢の限界に達している。反撃が始まらないわけがない」と述べた。
さらに、3月ダイヤ改定で導入される乗務員勤務制度の改悪阻止へ総力で闘うことを訴え、国鉄解雇撤回闘争をめぐり千葉県労働委員会の忌避申し立て却下決定の取り消しを求める行政訴訟の重要性を強調した。
また、昨年のCTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所の職場代表選挙で関道利副委員長が圧倒的に信任された勝利を土台に、「本気で組織拡大に打って出る。外注先のCTSで動労千葉が組織を拡大したら外注化はできない」と宣言した。
最後に、米中の貿易戦争が軍事的緊張をはらみながら激化する中、安倍政権がたくらむ改憲は戦力の保持を国家や自治体、教育、企業に義務付け、社会を一変させると警鐘を鳴らした。同時に「働き方改革」と社会丸ごと民営化の攻撃が一気に強まると指摘し、「改憲・戦争反対の運動の中で闘う労働組合を取り戻そう。昨年、改憲・戦争阻止!1万人大行進を呼びかけたのもそのためだ」と述べ、組織拡大をあらためて呼びかけた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが連帯あいさつに立ち、昨年12月20日の請求異議裁判の反動判決を弾劾し、「どんな判決が出ても農地は明け渡さない」と決意を示した。
動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士は、「改憲は日本を戦争国家にする反革命クーデターであり、労組をなくすJRの攻撃は産業報国会ー戦争翼賛の道だ」と強調し、「1月22日の新たな行政訴訟は1047名解雇撤回・原職復帰の基軸的闘いだ」と述べて裁判への結集を訴えた。
田中委員長と山田佐知子家族会会長が鏡開きをし、永田雅章OB会会長の音頭で乾杯した。動労千葉を支援する会、動労水戸、動労東京をはじめ共闘労組・団体のあいさつが続いた。
各支部士気高め
これを受けて動労千葉争議団の中村仁さんが解雇撤回の意思を示し、動労千葉の各支部代表が決意を表した。千葉運転区支部は、四十数年も運転士として働き、エルダー(定年退職後の再雇用)で運転士を継続する労働者に対し、見習い運転士に課されるような知悉(ちしつ)度試験が強制されている現実を弾劾した。「JRでの現役最後の日にこんなことをやらせるのは納得できない。白紙で出す。すでにエルダー再雇用の契約は結んでいる。取り消すというならやってみろ」と闘志をたぎらせた。
幕張支部の代表は、職場に新たに8台もの監視カメラが設置されたことに怒りを燃やし、職場代表選挙での関副委員長の勝利と新たな攻撃への反撃を軸に、必ず組織を拡大すると表明した。千葉機関区支部は、JR貨物の超低賃金打破へ19春闘を闘い、新人事賃金制度を粉砕すると決意を述べた。津田沼支部は「ダイ改の度にきつくなる勤務に対し青年にも怒りがある」と組織拡大への展望を語った。木更津支部は久留里線のワンマン運転拡大やローカル線切り捨てに反撃すると発言した。青年部は、闘いの先頭に新世代が立つべき時が来たと表明した。
川崎昌浩書記長が「組織拡大の一点にかけて全力で闘う」と強調し、解雇撤回闘争をめぐる新たな行政訴訟、2・10国鉄集会、乗務員勤務制度改悪阻止の闘い、JR貨物とCTSを焦点とした19春闘などの当面の方針を提起し、「結成40周年の今年を組織拡大の年に」と再度声を強めた。
恒例のビンゴゲームで笑顔がはじけ、動労千葉組合員と支援は団結を固めて決戦の19年に乗り出した。
〔写真〕上:旗開きの最後に、渡辺剛史青年部書記長と北嶋琢磨本部副委員長の青年部員が音頭を取って全参加者でインターナショナルを歌い、組織拡大へ19年の決戦を闘いぬく団結を固めた(1月12日 DC会館)
下:田中委員長と山田佐知子家族会会長が酒しぶきを飛ばし鏡開き
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