組織拡大へ熱く討論 動労水戸 大会・旗開きで団結固め
画期的な10月スト
動労水戸は1月14日、水戸市内で第37回定期大会を開催し、団結して組織拡大に向かう態勢を築いた。
あいさつに立った石井真一委員長は、昨年の闘いを振り返り、「常磐線特急の車掌1人乗務化と水郡線ワンマン運転拡大に反対した10月のストライキは、動労水戸の新たな闘いの出発点になった」と総括した。このストは、東労組の青年を動かし、彼ら自身が1人乗務反対のビラまきを100人を動員し各地で行う行動につながった。石井委員長は、「動労水戸は、車掌の仕事が何も顧みられず切り捨てられることへの東労組青年の怒りを引き出し、職場根こそぎの決起をつくり出した」と述べ、これを3月ダイヤ改定時の乗務員勤務制度改悪阻止の闘いにつなげようと提起した。
また、検修業務の外注化により、MTS(水戸鉄道サービス)のプロパー(直雇い)の構内運転士による事故が多発している現実を弾劾し、「外注化は破綻した」と強調した。さらに、昇進差別などの動労水戸への不当労働行為を追及する裁判闘争の継続を訴えた。
そして、「常磐線全線開通阻止の闘いは19年こそ正念場」と述べ、改憲・戦争阻止!大行進・茨城の仲間と共に東海第二原発再稼働阻止へ闘い、いわき運輸区や原ノ町運輸区の労働者の中から被曝労働反対の声が上がる状況をつくりだそうと呼びかけた。
全国労組交流センター、常南交通労組など茨城県内の労組・共闘団体、動労水戸支援共闘、動労千葉、動労西日本の連帯のあいさつが続いた。
国分勝之副委員長が経過報告を行い、「昨年10月のストは東労組の青年がどうしたら一緒に抵抗できるかを真剣に考えて設定し、東労組の中から『自分たちで何かをしなければ』という動きが出てきた。この闘いに挑戦できたことが最大の成果だ」と総括した。
交渉報告で高野安雄副委員長は、団体交渉を形骸化するJRを弾劾し、職場での現実の矛盾を突いて闘うことの重要性を訴えた。
木村郁夫書記長が運動方針を提案し、「JRによる東労組解体攻撃で職場の支配構造は一変した。動労水戸の闘い方も変わってくる。東労組の国鉄採用組は分割・民営化に屈服したが青年には会社に屈服したという意識はない。おかしいことにおかしいと声を上げようとしている青年たちと結び、職場丸ごとの決起をつくり出すことが組織拡大の土台だ」と強調した。
青年が討論リード
討論は青年がリードし、「東労組の青年は、自分たちにもできることがあると行動し始めた。これと一緒になり進むことが大事だ」「鉄道の安全を守る基本を会社は労働者に教えない。それを伝えられるのは労働組合だけだ」「東労組組合員も、運転士を駅に強制配転するライフサイクル制度をおかしいと思っている。その声を上げられる状況をつくれば組織拡大につながる」と発言した。MTS清掃職場の組合員は、人員不足を理由に連続的に夜勤が強いられていることへの怒りを示した。
外注化でMTSに出向させられている組合員は、多発する事故と、それになんの責任も取らないMTSのJRからの天下り幹部を弾劾した。運転士として働く組合員は、年々きつくなる乗務労働への怒りを語った。エルダーとして清掃職場で働く組合員は、MTSの所長によるパワハラが横行する職場の現実を、職場の仲間と共に必ず変えると闘志をたぎらせた。今大会は、組織拡大をめぐり積極的な発言があいついだ。
運動方針を採択し、「全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部への大弾圧を許さない決議」「星野文昭さんを今すぐ取り戻そう」の特別決議を上げた。
役員選出では、青年の照沼靖功さんが新たに執行委員に加わった。
続いて行われた団結旗開き(写真下)には、三里塚芝山連合空港反対同盟の太郎良陽一さんが駆けつけ、請求異議裁判の反動判決を許さず市東孝雄さんの農地を守りぬくと表明した。動労千葉OB会や動労福島、動労東京などがともに闘う決意を述べた。組合員・家族会・支援は団結を固めて19年の決戦を闘う態勢を築いた。
この記事へのコメントはありません。