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アメアパ分会が大勝利 都労委が「解雇無効」命令

20150403a-1.JPG 東京西部ユニオンのアメリカン・アパレル分会が3月23日、東京都労働委員会で解雇無効の勝利命令をかちとった。非正規職の青年たちが団結してもぎとった画期的勝利だ。アメアパ分会担当執行委員として苦楽をともにしてきた北島邦彦副委員長からの報告を紹介します。(編集局)

不当労働行為認定、原職復帰
 私たち東京西部ユニオンのアメリカン・アパレル分会の分会長への不当な雇い止め解雇からちょうど2年の3月23日、東京都労働委員会で解雇無効の命令をかちとりました。画期的な勝利命令です。
 命令の内容は、組合の主張が丸ごと通ったといえる痛快な勝利でした。「会社は、仲間を増やす組合を嫌い、分会長に対してWARNING(戒告)をデッチあげて首にした。しかもそのために団体交渉をなかなか開催しなかった。それは不当労働行為である。解雇は無効、原職に復帰させ、2年分の賃金を支払え」という内容です。
 アメリカン・アパレルで働く労働者のほとんどが低賃金・非正規職の青年たちです。アメアパ分会は、時には高揚しながらも、多くは職場の「地味な」活動の連続でした。職場の仲間が自主退職してしまうなど悔しい経験もしてきました。しかし、何があろうと職場の仲間との団結にこだわり抜いてきました。職場から離れた仲間も新たな職場で西部ユニオンに加入して闘っていたり、また別の仲間は「一生つき合っていきたい仲間ができた」と言います。それは資本と闘うなかで生まれた団結です。
 労働委員会闘争では、西部ユニオン10年の実績と、現場ならではの発想が結びつき、最後まで粘り強く闘い抜いてきました。まさにあきらめずに団結して闘い抜くならば勝てるということ、青年労働者の生きる希望は闘う労働組合の団結にこそあることを示しました。
 アメアパ分会は、解雇撤回・原職復帰の闘いに勝ちきりたい、仲間ともっとつながりたいと、資本を追撃中です。
直ちに社前で団交要求行動
 命令から2日後には、社前で解雇撤回・原職復帰の団交要求の申し入れ行動に立ちました(発言要旨別掲)。
 資本が「あいつはどろぼうだ」などとうそ八百を並べて職場を分断するなかでも、同僚は「いつから戻るの?」と歓迎してくれました。「こんな会社には戻りたくない」という一方、「仲間のためにも解雇撤回で闘う」と葛藤していた分会長も、その姿を見て「本当に職場に戻れる」と確信し、闘志を燃やしています。
 その後の分会会議も大いに盛り上がりました。「仲間がいなかったら闘いきれなかった。自分のためだけだったら頑張れない。自分の解雇を撤回させること、会社との力関係を変えることが、悔しい思いをして辞めていったり、一緒に働いてきた仲間のためになる」「分会長の解雇撤回闘争を始めてから解雇された者はいない。会社は簡単に首切りとかできなくなった」「組合員が増えたのは闘い続けたからだ」など、勝利の総括がされました。
この力で杉並区議選必勝へ
 東京西部ユニオンはこの間、鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回や、荻窪郵便局における不当なスキル評価の撤回など連続して勝ち抜いています。これは30年に及ぶ国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利です。仲間を信じ、団結を崩さずに闘い抜くならば必ず勝てる。動労千葉や動労水戸のように資本と非和解で団結の拡大を総括軸にした、闘う労働組合の炎が、鈴コン分会、そしてアメアパ分会へと燃え広がったのです。
 闘う労働組合、労働者の団結こそが戦争を止め、安倍を倒す力です。このアメアパ分会の勝利を拡大するのが杉並区議選です。私もこの仲間たちの闘いから大いに勇気をもらって全力で闘います。区議選勝利へともに闘いましょう!(北島邦彦)

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