熊谷国鉄集会 ストの威力を再確認
9月18日、埼玉県熊谷市での国鉄集会が熱気にあふれてかちとられた。冒頭、動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長が9・12ストライキとその職場での反響を報告。職場の労働者が「今日はやらないのか」と聞いてきたり、木村洋一組合員には「今まで私が言っても会社は何も聞いてくれなかった。あなたが立ち上がってくれてよかった」と声をかけてきたりと、ストライキは歓呼の声で迎えられている。
木村組合員は「生まれて初めてのストライキで、スト通告をした時、日ごろ威張っている当局が何も言えず、私が『では失礼します』と言ったら、小声で『はい』というのがやっとだった。実にスカッとした」と思いを語った。
動労千葉の大竹哲治副委員長が、不当労働行為を認定した6・30最高裁決定に基づき、組合員を採用しろと9月9日にJRに申し入れたことを報告し、11・1労働者集会への1万人結集を実現しようと訴えた。
婦人民主クラブ全国協埼玉支部が、9月16~17日の国会闘争を生々しく報告した。不当逮捕に対してスクラムを組む全学連の姿が全世界に報じられた衝撃的な画像を掲げながら、「私もここにいたんです。ものすごい数の機動隊に対して、実に多くの人びとが実力闘争を展開し、国会に迫る勢いでした。ずぶぬれになりながら国家権力の弾圧を許さないと闘い抜いている学生たちの姿に、私は本当にウルウルしてしまいました」と語った。そして、「許せなかったのはシールズ防衛隊です。全学連の近くまで来ていたのですが、『不当逮捕された!』という声が上がったら、『あいつら中核だ、過激派だ』と言いながら逃げて行きました」と怒りを込めてシールズの反動的立ち回りを弾劾した。
この衝撃的な報告で集会は一気に国会闘争の熱気に包まれ、続く職場の闘いの報告・決意も意気上がるものになった。フランチャイズ方式で訪問介護事業を営む介護事業所で働いていた労働者の解雇撤回闘争の報告は、川崎アミ―ユ事件に典型的に示された介護の崩壊的現実を激しく告発した。事業所の経営者はただ金もうけにしか関心がなく、フランチャイズ本部も経営者から多額の出資金を巻き上げることしか眼中にない。利用者のためを思って現場で必死に働く労働者には、過重労働と低賃金が強いられている。意を決してその現実を労基署に告発したら、それを理由に解雇されたのだ。これが破綻しつつもなお強行されている新自由主義のもとでの現実だ。こんな状態で労働者とその家族は生きていけない。
高教組の組合員は、不当解雇された新採教員の裁判闘争支援集会に、何年も臨時講師として働かされ時には生活保護を受けながら教壇に立たざるをえなかった非正規教員が参加し、今後も連携していくことが確認できたと報告した。決意表明がさらに続いた。さいたまユニオン書記長が、「戦争を阻止する力は労働者の団結と国際連帯だ。戦争法案強行採決への回答は、動労連帯高崎を100人、さいたまユニオンを1000人の拠点として建設することだ。そのために残り2回の埼玉県内での国鉄集会を成功させ、11月労働者集会に攻めのぼろう」と訴えた。最後に、国会闘争と連帯して安倍打倒のシュプレヒコールを上げた。(埼玉・B)
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