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青年・学生を先頭に沖縄闘争 米軍基地への怒り共有 「復帰」47年集会 「改憲阻止!大行進」が主催

「復帰」47年沖縄集会で米軍基地への怒りを共有し、あらためて闘いを決意(5月18日 那覇市)

国際通りデモの高揚を引き継いで「復帰」47年沖縄集会が、5月18日夕、那覇市の沖縄県青年会館大ホールに200人を集めて開かれた。
司会を4月の統一地方選挙で見事当選した洞口朋子杉並区議会議員と婦人民主クラブ全国協議会沖縄支部の和田邦子さんが務めた。
主催者の「改憲・戦争阻止!大行進 沖縄」を代表し、呼びかけ人の宮城盛光さんがあいさつに立ち、「安倍政権と真っ向から対決し闘う中、昨年12月に改憲・戦争阻止!大行進 沖縄を結成した」と振り返った。全国の仲間と共に闘った杉並区議選の大勝利は沖縄闘争の勝利そのものだと喜びを語り、この力で無実の星野文昭さん解放を勝ち取ろうと呼びかけた。
連帯あいさつを、とめよう戦争への道!百万人署名運動の川添順一さん、福島診療所建設委員会の渡辺馨さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の星野暁子さんが行い、メイン企画の「チーム緑ケ丘1207」と糸数慶子参議院議員の2本の講演に入った。
 子どもを守りたい

チーム緑ケ丘1207

2017年12月7日、宜野湾市野嵩(のだけ)の緑ケ丘保育園の屋根に米軍機の円筒状の部品が落ちているのが見つかった。さらに6日後の12月13日、近くの普天間第二小学校の校庭に米海兵隊CH53E大型輸送ヘリコプターの窓枠が落ちてきた。米軍は、窓枠は米軍が落下させたと認めたが、緑ケ丘保育園の落下物については、飛行中のヘリから落ちた可能性は低いと関与を否定。保護者らは真相究明と再犯防止を求めて「チーム緑ケ丘1207」を立ち上げて活動を始めた。最初に上映されたビデオ「なんでお空から落ちてくるの? 子どもの空を守りたい!」には保育園の真上を飛ぶオスプレイやF35などの戦闘機が映し出された。これが事故後も続く園児たちの日常なのだ。
米軍が関与を否定した後、「自作自演だろう」「子どもをダシに基地反対するな」などと攻撃された。12万を超える署名が集まり、これで解決すると上京したが政府は何を言っても「米軍からの回答待ち」、2度目の上京行動はもっとひどく「米軍案件ではない」。
「この理不尽さ、不平等さに、これまでの日常がおかしかったんだと気づいた。おかしいことはおかしいと言いたい。事件や事故は基地が近いからではありません。辺野古に移っても危険性は変わりません。お空はつながっています」
「携帯メールで事故を知った時、頭は真っ白、体が震えた。宜野湾で育ち基地は当たり前、怖いとか違和感を持ったこともなかった。魔法が解けたように、危険な所だったのだと気がつきました」「これは沖縄だけの問題ではありません。日本全体の問題です。沖縄は頑張って声を上げている。子どもたちの問題解決のために一緒に考え、力を貸してください」
糸数さん、怒り語る

糸数慶子議員

このお母さんたちの訴えを受け、糸数さんは怒りを込めて米軍が迷彩服で行き交う臨戦態勢さながらの読谷村で生まれ育った体験を語った。1965年6月、小学校5年生の棚原隆子ちゃんが米軍機から投下されたトレーラーに巻き込まれて圧死。糸数さんは「当時高校2年生だった私も小学校の抗議集会に参加した。緑ケ丘では死者は出なかったが、同じことが繰り返されている。沖縄はどこを目指して本土復帰したのか。国政の場で追及しても『沖縄県民に寄り添う』と、その結果が土砂投入! 安倍政権を打倒するために何をすべきか、皆さんに考えていただきたい」「すべての基地の撤去、星野さんの早期奪還、共に頑張っていきます」と決意を語った。
韓国・民主労総ソウル地域本部の国際連帯メッセージが紹介された。
新たな闘いに挑戦
沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長が基調報告を行った。
昨年来の闘いを振り返り、「沖縄で予想を超える決起が始まっている。安倍政権が暴力的な土砂投入であきらめをあおっても、自分が主体となる闘いが始まっている。10代の若者も動き出している。沖縄は変わった!」と語り、これに対する「安倍政権の名実共に暴力的な攻撃は、政府の矛盾の現れだ。ゼネストもまっすぐには進まないかもしれないが、『解雇するな! 基地をなくし、新たな社会をつくろう!』という豊かな中身で、改憲・戦争阻止!大行進 沖縄を進めていこう」と訴えた。
動労千葉の関和幸さんが乗務員勤務制度改悪との闘いを訴え、元基地労働者の水島満久さん、全学連の高原恭平委員長が決意表明を行った。
最後は、緑ケ丘保育園の神谷武宏園長の歌唱指導で「勝利をのぞみ」を大合唱し、金城幸男さんの音頭で団結ガンバロー! 深く激しい沖縄の怒りが一つになり、新たな闘いへの挑戦が始まった。

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