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杉並-阿佐ケ谷 住民無視の再開発やめろ 説明会で全員が怒りの声

住民団体「STOP再開発!すぎなみ」の街頭宣伝で再開発反対を訴える洞口区議(11月17日 JR阿佐ケ谷駅前)

東京都杉並区の田中良区長が推し進める阿佐ケ谷駅北東地区再開発計画に対し、地元住民の抗議の声が広がっている。12月12日午後7時から杉並第一小体育館で行われた区の「地区計画案等説明会」でも、参加した住民から「こんな計画は白紙撤回しろ!」との声が相次いだ。質疑応答では発言した15人全員が断固として計画に反対した。
区の「地区計画案」では、JR阿佐ケ谷駅北口にある杉一小学校を、医療廃棄物による土壌汚染が予想される河北総合病院跡地へ移転し、学校跡地には高さ60㍍の巨大ビルを建てられるよう道路の拡幅などを行うことが予定されている。
再開発に群がる巨大資本の金もうけのために子どもたちの命や健康を脅かし、阿佐ケ谷の特色でもある緑地も一掃する。学校跡地に巨大商業施設ができれば、地元で営業してきた商店街は軒並み経営破綻に追い込まれる。さらに現在の杉一小は水害などの際の避難場所となっているが、移転先とされる病院跡地は区のハザードマップでも浸水地帯とされる場所だ。
 9月27日に行われた説明会でも、参加者から出された意見はすべて計画反対だった。それにもかかわらず区は10月31日、計画の前提となる土地区画整理事業の仮換地を区議会にもはからず決定。住民無視の暴挙に、12月12日の説明会でも怒りの声が爆発した。
「区は住民の声を聞く気があるのか」「小学校が移転されれば騒音被害も問題になるが、移転先の周辺住民にはちゃんと説明しているのか」「なぜ田中区長は今日この場に来ていないのか。小学校の移転が計画されているのに、教育委員会はなぜ来ないのか」「道路の拡幅計画では周辺のアパート住民はどうなるのか。立ち退きを強いられるのではないか」「あなたたちはハザードマップで浸水地帯とされる場所に自分の家を建てられますか? 私たちに死ねというのですか」「杉一小の土地は区民の共有財産。それを田中区長が区議会にすらかけず勝手に処理し、区民に知らせずに特定の民間業者に便宜を図ろうとしている。『桜を見る会』の安倍と同じではないか」「河北医療財団は4期続けて赤字。土壌汚染があった場合には財団の負担と責任で対策をとると言うが、そんなことが可能な財政状況なのか」
区都市整備部の幹部職員は、突きつけられた質問に何一つ具体的に答えず、「災害対策については万全の対策を講じ……」などとはぐらかすばかりだ。「ふざけるな!」「田中区長を出せ!」。会場から怒号が飛び、説明会は終了予定時刻を30分以上過ぎても終わらなかった。終了後も何人もの住民が区の幹部職員に詰め寄り「計画を撤回しろ」と迫った。
説明会に参加した「都政を革新する会」の洞口朋子杉並区議は、「区は住民を無視して計画を進めているが、絶対に負けられない。反対の声を上げている区民の方々も誰一人あきらめていない。これからも絶対反対で闘っていく」と決意を語った。

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