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三里塚一斉行動―B滑走路閉鎖で住民が喜びの声「静かな空が戻った」

市東さん宅離れの中庭で一斉行動出発前に打ち合わせ(5月17日 成田市天神峰)

5月17日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議の仲間は、83回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅「中庭」に集まり、東峰の萩原富夫さんの司会で打ち合わせを行った。
萩原さんは「成田空港は今ほぼストップしている。住民に、これからは空港に頼ることはできないと訴え、空港機能強化策の白紙撤回を呼びかけよう。7月12日に第3回天神峰・樫(かし)の木まつりを実現できるよう、今検討しています」とあいさつした。
続いて、事務局の伊藤信晴さんが、「新型コロナ情勢の中で、世の中を根底から変えないといけないという意識が高まっている。今日の行動で住民の思いの中に切り込もう」と訴えた。

左から萩原富夫さん、太郎良陽一さん、伊藤信晴さん

今回用意された「反対同盟ニュース」第78号は、新型コロナ感染症の危機を無視して機能強化を進めようとするNAA(成田空港会社)の田村明比古社長を徹底的に弾劾し、第3滑走路と騒音に反対する住民の声を載せている。一同は、ニュースを手に担当地域へと飛び出した。
前夜からの雨も上がり、雲一つない青空に新緑が映える快晴の下、多くの農家がいも苗の植えつけや小玉スイカの出荷、田植えなどに汗を流していた。他方で、田植えを終えてステイホームしているお年寄りも少なからずいて話になった。B滑走路が閉鎖されたことで、「静かな空が戻ってきた」「普通に話ができる。これが続いて欲しい」と喜びの声が相次いだ。
NAA動向についても多くの声が寄せられた。
「倒産の危機に立つNAAと住民が心中するわけにはいかない」「測量や遺跡調査も中断しているところがある」「NAAの職員も航空会社の労働者も一時帰休。知り合いの空港関連で働く人も、1日行ったら3日休みという状況だ」「コロナ情勢でV字回復はないし、需要は戻らないだろう」「この状況で計画を見直そうとしないNAAはおかしい。10年後に機能強化ができるはずがない」「検察庁法でのツイッターの盛り上がりもいいけど、もっと目に見える力が必要だ」
午後4時半、再び「中庭」に集まり、一日の集約を行った。次回行動日を6月14日と確認した。(N)

◎6・3請求異議控訴審(東京高裁)は延期
6月3日に東京高裁で開かれる予定だった市東さんの農地強奪を阻む請求異議裁判控訴審は、新型コロナ情勢のもとで延期となりました。
また反対同盟は以下の日程を発表しました。

・第3回天神峰樫の木まつり 7月12日(日)午後 成田市天神峰
・全国総決起集会      9月27日(日)正午 成田市街地

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