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群馬で「農業を考える9・19集会」―三里塚・市東さんが農地守る決意表す

「農業を考える9・19集会」―三里塚反対同盟・市東孝雄さんの訴えに聞き入る(群馬県高崎市)

9月19日、群馬県高崎市の中央公民館で、三里塚から市東孝雄さんを招いて農業問題を考える集会が開かれ、およそ50人が参加した。実行委員会には、群馬・市東さんの農地を守る会、群馬合同労組、原発とめよう群馬連続学習会、高階文庫が呼びかけに参加。
市東孝雄さんには、農作業が忙しい中、毎年この季節には群馬の集会にかけつけてもらっている。三里塚と群馬の連帯に尽力した故・青柳晃玄住職、星野文昭さん、奥深山幸男さんが眠る安養院に、集会前に立ち寄って墓参して頂いた。同じように毎年この三里塚の集会には欠かさず参加してくれる方々も緊急事態宣言下で集まってくれた。
集会では、市東さんの農地を守る会・高階(たかはし)文庫の高階ミチさんから主催者あいさつ。司会は、原発とめよう群馬の仲間の女性が担当。ゆかりの地元人士のあいさつも頂いた。実行委員会の田島俊昭さんが、基調報告。ホッケがなぜ最近小さいのか、という話から、漁民が食っていけなくて小さいうちから乱獲せざるをえない現実を話す。農業でも米が今年は大暴落してますます食っていけない。これが新自由主義から始まる問題であると。

反対同盟の新DVD「三里塚2021」が全編上映され、参加者は55年の闘争史と市東さんの闘魂に感動を新たにした

さらに集会では、DVD「三里塚2021 市東さんの農地を守れ」を上映した。このDVDは、参加者から、三里塚闘争の原点を広く知ってもらうためにたくさんの人に、特に若い人に見てもらいたい、と絶賛された。
発言に立った市東孝雄さんは、この間の最高裁上告棄却の不当性、誘導路の改修工事の不当性を弾劾し、身体の続く限り闘い続けると語った。「気候変動で有機農業も大変だが、消費者においしいと言ってもらうものを作り続ける。あきらめずにできることをやって闘っていく、裁判だけでなく、現地での闘いも強化していきたい」とあいさつされた。
いっしょに千葉からかけつけてくれた現地闘争本部の仲間からもあいさつ。農民会議の小川浩さんも米作農家としての現状を報告し、このままでは日本の農業は絶滅する、食糧はどうするのか深刻な問題だと訴えた。市東さんと寄り添い、政府の農業つぶしに対する怒りを組織していきたいと決意表明。

「私もおやじの遺志を継いだ以上、体の続く限り天神峰で農家をしながらみなさんとのきずなを作っていきます」と語る市東孝雄さん

群馬合同労組の清水彰二委員長が、青年の加入と闘いが続いている、職場で孤立しても仲間がいれば闘える、その手本を市東さんが示してくれている、と連帯のあいさつ。市東さんにカンパと地元の梨、無農薬・有機農法で作った焼きまんじゅうがお土産で贈呈され、最後に原発とめよう群馬の大塚正之さんから、三里塚と結びついて現場から闘おうと、まとめが提起され、10・3現地集会への結集が呼びかけられた。
群馬の教訓は、三里塚闘争と結びつくことで、様々な闘いが活きる、発展できるということだ。三里塚闘争勝利へともにがんばろう。
(群馬 清水彰二)

 

集会実行委の田島俊明さんから市東さんに「農地を守る会」で集めた会費とカンパが手渡された

◎10・3三里塚全国総決起集会
10月3日(日)正午 成田市栗山公園
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

10・3三里塚全国集会へ集まろう!

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