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尼崎事故17カ年を弾劾して決起/JR大合理化に反撃宣言

関生支部の武谷書記次長(先頭左)、動労千葉の渡辺書記長(中央)、動労西日本の大江委員長(右)を先頭に事故現場までデモ(4月24日 兵庫県尼崎市)

4月24日、尼崎事故17カ年弾劾集会が動労千葉と国鉄闘争全国運動・関西の呼びかけで開催されました。泉佐野市議選勝利の闘いの渦中にもかかわらず、100人が結集しました。
2005年4月25日、労働組合つぶしと安全無視の合理化を重ねたJR西日本は、107人の乗員・乗客の命を一瞬のうちに奪う最悪の列車脱線転覆事故を引き起こしました。それから17年、国鉄分割・民営化から始まった新自由主義は医療などの社会基盤を破壊して人命を奪い、資本主義は世界を戦争にたたき込んで延命しようとしています。
4月19日、動労西日本は山陽本線五日市駅でストライキを貫徹しました。その事前通告に対し、厚生労働省は「反戦ストは違法ストのおそれがある」と異常な脅しを加えてきました。そこに示されるように、今年の尼崎事故弾劾闘争は戦時下の闘いになりました。
まず全国金属機械労組港合同の中村吉政委員長が開会あいさつに立ちました。「JRは民営化の中で日勤教育と合理化攻撃をし、労働者の命の重さを軽視して尼崎事故を引き起こした」と訴え、またウクライナ戦争をめぐる一方的なマスコミ報道を弾劾して「武器を送れと言われて武器をウクライナに送ったら、戦争を拡大するだけだ」と声を強め、「ものを言え、人間らしく生きられる社会をめざして5・1メーデーに立とう」と発言しました。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が弾圧粉砕の特別報告を行いました。不当労働行為を認定した労働委員会命令を実行させるための職場闘争が重要だと訴え、生コン工場門前での各行動と、弾圧粉砕の5・28総決起集会への結集を呼びかけました。
基調報告を動労西日本の山田和広書記長が行いました。冒頭、「ウクライナ戦争は世界戦争の始まりだ。アメリカ・バイデン政権はプーチン政権と習近平政権の転覆を、岸田政権は『敵基地攻撃能力』『核武装』を公言している」と弾劾しました。そして、「尼崎事故は国鉄分割・民営化、安全無視の大合理化がもたらした」と怒りを示しました。JRは尼崎事故の責任を一切認めず、3・12ダイヤ改定を強行し、東日本では業務融合化と統括センター設置、西日本では支社廃止、800人削減、ローカル線の全面廃止を進める大合理化攻撃に出ています。「これは安全をさらに崩壊させ、大事故を生み出す」と山田書記長は指摘し、「動労総連合は動労千葉の48時間スト、動労連帯高崎のスト、動労西日本の4・19ストを闘いぬいた」と報告しました。行動方針として「11月集会呼びかけ3労組の声明にのっとり、11月集会の成功を」「泉佐野市議会に労働者の代表、中川いくこを送り出そう」「過労死弾劾・労働委員会闘争の勝利を」と提起しました。
JR労働者からのアピールとして、まず動労千葉の渡辺剛史書記長が発言に立ちました。渡辺書記長は3月11〜13日のダイ改阻止のストライキに延べ90人が決起したと報告。闘わない組合執行部のもとで苦闘する多くの労働者が「動労千葉の闘いを見て何か感じ取ってもらえたら、一つでも前進したと思う」と述べました。また、「至る所でコストカットが続いているが、その行き着く先は安全の崩壊だ」と訴えました。
そして、ウクライナ情勢について「銃を向け合っているのは労働者・学生だ。その労働者・学生が世界中で闘いを開始すれば戦争は止まる。戦争情勢の中で迎える今年の11月労働者集会に、全国から総結集を」と強調しました。
動労西日本の大江照己委員長が「800人削減は800人にとどまらない。関連する労働者も解雇される」と弾劾、北海道知床の観光船沈没事故を取り上げて「利益優先・安全無視でまたも乗員・乗客が殺された」と怒りを表しました。
動労総連合・九州の羽廣憲委員長は「JR九州も無人駅を増やしている。事故が起きてから対応すればいいというJRに従っていたら命を奪われる。闘う労働組合をよみがえらせよう」と呼びかけました。
最後にJR西日本メンテック過労死弾劾・労働委員会闘争のアピールを動労西日本近畿支部の遠坂裕夫書記が行い、「青年は正規・非正規が団結して闘う労働組合の登場をのどから手が出る思いで求めている」と訴えました。
国鉄闘争全国運動・関西に結集する労働組合の代表が次々に発言しました。
集会後、尼崎事故現場に向かうデモに出て、力強く闘いを貫徹しました。(関西労組交流センター・E)

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