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4・23反戦の叫び街頭にあふれ/改憲・戦争阻止!大行進

集会後、「戦争反対」を訴えて浅草の街を勢いよくデモする労働者・学生(4月23日 東京)

「改憲・戦争阻止!大行進」主催の「ウクライナ戦争とめよう! 台湾・中国・沖縄を核の戦場にさせない! 改憲阻止!岸田たおせ 4・23集会」が4月23日、東京・すみだリバーサイドホールで開催された。首都圏各地から350人が結集し、集会後に浅草をデモ行進。5・15沖縄闘争、日米首脳会談・クアッド粉砕5・22首都大デモへ総決起していく闘いとして打ち抜かれた。

集会は労働者階級の闘いの方向性を鮮明に示すものとなった。戦争激化・拡大の元凶が帝国主義であり、米日帝がウクライナ戦争を激化させながら中国侵略戦争への準備を進めていること、自国政府打倒の闘いが必要なことを深く確信させた。また、各地の大行進運動が新しい仲間を加えて結集し、反戦闘争を大爆発させる出発点を築いた。

350人が結集し、沖縄の闘いと連帯して反戦の熱気があふれた集会(4月23日 東京・墨田区)

集会のメインは「戦争を止める力はどこにあるか」と題した大行進呼びかけ人の森川文人弁護士の講演だ(要旨別掲)。戦争を必要とする支配階級と労働者階級との階級対立を明らかにし、国家主義・排外主義が支配の手段であることを暴露。「戦争の原因は資本主義にある。私たちは戦争が始まる前の社会に戻りたいわけでもない。今こそ『革命』を訴えよう」という渾身(こんしん)の提起に、会場は大きく沸いた。
講演に先立ち世界の反戦デモがビデオ上映され、動労千葉から中村仁副委員長がアピールに立った。中村さんは3月ダイ改反対の48時間ストライキを戦時下の反戦闘争として闘ったことを報告。「戦争反対の中身を巡って分岐が生まれている。私たちは労働者階級の立場に立つ必要がある」と述べ、11月労働者集会へ向け「3労組共同アピール」賛同の組織化を訴えた。
集会の後半は、中国侵略戦争の最前線基地化が進む沖縄の現実に迫り、「復帰」50年5・15沖縄闘争の意義を明確にした。
宮古島から、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんがオンライン発言を行った。地図や写真を交え宮古島の軍事要塞化の現状が語られた。参加者は、不屈の闘いに応えて全国からミサイル基地絶対反対の声を巻き起こす決意を固めた。
特別報告では、赤嶺知晃全学連委員長が熱烈なアピール。中国侵略戦争へ向けて日常が「戦場化」する沖縄の現実、辺野古新基地建設、南西諸島のミサイル基地化へ怒りを爆発させるとともに、全学連が闘いを切り開いてきたことを報告。安保粉砕・全基地撤去、岸田打倒の5・15沖縄闘争からバイデン来日と日米首脳会談を粉砕する5・22大闘争への総決起を訴えた。
首都圏の反基地闘争から大行進神奈川の品川孝司さんが代表して発言。さらに東京労組交流センターからは、首都・東京に巨大な反戦闘争をつくり出すために大行進東京を結成したことが報告され、5・1新宿メーデーが呼びかけられた。
まとめの発言を、大行進運動呼びかけ人の高山俊吉弁護士が行った。「今の情勢は予定調和ではいかない」と切り出し、日本共産党本部にウクライナ国旗が掲げられていたことに触れて、「闘うはずだった人たちが闘わない」なかで「必ず訴えは響く。賛同者で終わってはいけない。組織者になろう」と訴えた。
集会後、浅草の街へ勢いよくデモに飛び出した。「戦争反対」のコールが響きわたり、人々の怒りと呼応した。デモの先頭に加わる女性など多数の飛び入りがあり熱い注目を集めた。

■森川文人弁護士の講演(要旨)

「戦争を止める力はどこにあるか――今こそ『革命』を訴えよう」

講演する森川文人弁護士

ロシア軍のウクライナ侵攻に対し、かつて第1次世界大戦を革命によって終わらせたロシアの人々は、再び自国の戦争に反対して立ち上がりました。1カ月前の報道だけでも159都市で1万5千人逮捕とのことです。私たちは、ロシアで立ち上がった人々と同じことができるのか、問われています。
私たちは自分の立っている所を確認しましょう。日本ではなく、労働者民衆という立ち位置にいることを、です。どこかの国を応援しなければならないなんてことはない。
米バイデン大統領は「民主主義対専制主義」を強調します。しかし、いままでアメリカが行ってきた「民主的な戦争」はどれほど惨(むご)たらしいものか。民主的な原爆投下、民主的な侵略戦争――。日本政府も今、民主的にミャンマーの軍事政権を支援し、虐殺に加担している。資本主義における民主主義というのは、富める者のための民主主義にすぎません。「戦争犯罪」というけれど、そもそも戦争自体が犯罪です。これは戦争をしたい連中の誘導です。
ウクライナに対しても「兵器の見本市」のようにして、むしろ戦争を継続させたいのでしょう。冷戦終結から約30年、世界の軍事費は40%も増加し続け、今や1兆9810億㌦(217兆円)です。今の世界、つまり資本主義は戦争をやめるつもりはないのです。
資本主義は「資本の無限の価値増殖運動」の社会であり、各国は市場・資源・勢力圏を争いながら求め続け、必然的に破滅的な戦争に至る――これが資本主義の歴史です。
誰も止めない以上、戦争は、私たちが止めるしかありません。南西諸島を再び「捨て石」にする前提で中国侵略戦争の準備をしている政府に期待することは、全くできない。
ウクライナ戦争を世界戦争に発展させてはならない。私たちの日本での反戦闘争は今、決定的に、歴史的に重要です。
今日、私はあえて皆さんに「革命」を呼びかけたいと思います。暴力と血みどろのイメージに塗り固められてきた「革命」。そうやって支配層によって最も遠ざけられてきた労働者民衆の力の概念=「革命」を取り戻しましょう。戦争だけがリアルで革命がリアルでないはずはない。
洞口朋子杉並区議会議員は、「私たちが闘うべき相手は自国政府だ」と議会で一人、反戦の意思を表明しました。連帯労組関西生コン支部、港合同、動労千葉は「改憲と戦争を止めることは労働組合の最も重要な任務だ」と、11月集会へ向けて力の結集を呼びかけています。
皆さん、周りの人たちに是非伝えてください。世界は違ったあり方もできるんだ、そしてそれは自分たちの力次第だ、と!
笑うやつは笑えばいい。最後に私たちが笑いましょう。

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