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子ども甲状腺がん裁判 2原告が過酷な体験を陳述

311子ども甲状腺がん裁判の第4回口頭弁論が1月25日11時30分から東京地裁で行われた。今回も早くから多くの支援者が駆け付け、傍聴整理券配布には156人が並んだ。
裁判と並行し正午から近くの日比谷コンベンションホールで支援・報告集会が行われ、ほぼ満席となった。
 集会では2人の原告の意見陳述の音声(事前に録音したもの)が流された。「原告4」の男性は大学2年生の時に甲状腺がんと診断され、再発を繰り返しリンパ節に転移して4回もの過酷な手術とアイソトープ治療を受けた経緯・心境を詳細に語り、「自分の病気が放射線による被曝の影響と認められるのか。この裁判を通じて、最後までしっかり事実を確認したい」と結んだ。参加者は語られる内容に息をのみ、この裁判の重大性を一層痛感した。
昨年9月に追加提訴した「原告7」の女性は2年前に甲状腺がんと診断されて以降の過程をつぶさに語り、つらい手術と術後の体の苦痛で「情緒不安定な時期が続き」「精神的にギリギリな状態」だったとし、「甲状腺がんになった人が福島県内だけでも300人以上いることを知りました。自分が思っているよりもはるかに多い人が甲状腺がんで苦しんでいる。ことの重大性を知り、今、立ち上がらなければならないと思いました」と言い切った。原告の青年たちと、勝利まで一緒に闘おうという決意が会場にみなぎった。
弁護団からは裁判の報告が行われ、「原告たちの被曝線量は10㍉シーベルト以下」というのが被告・東電の主張の根幹をなすが、福島市の紅葉山に設置されたモニタリングポストの記録から、事故直後の3月15日に到来したプルーム(放射性物質を含むガス状の雲のようなもの)に伴う放射性ヨウ素131の呼吸での内部被曝だけで、1歳児で約60㍉シーベルトになるとの意見書を提出したと述べた。
福島の青年たちの人生をかけた闘いを支え、絶対に勝利しよう。それと一体の闘いとして、3・11反原発福島行動に全国から駆けつけ大成功させよう。

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