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横須賀反戦集会 沖縄と連帯し基地撤去へ

米海軍基地に向けデモ

横須賀からも今こそ反戦闘争を大爆発させようと参加者は誓い合った(6月24日 横須賀市)

6月24日、改憲・戦争阻止!大行進横須賀は横須賀市内で「沖縄連帯 横須賀反戦集会」を開きました。地域の労働者、G7広島サミットを先頭で闘った全学連の仲間が参加し、元気に集会とデモをやりました。

集会の前半は三上智恵監督の映画『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』のスピンオフ作品と、「世界の労働運動とG7サミットの闘い」の映像を上映しました。三上監督の作品には「悔し涙が出た」「話せばわかるとしつけられてきたのはうそだ」「もう沖縄は戦場になっている」という感想が出されました。会場で集められたアンケートには、「日本政府がアメリカとともに戦争を推進しているという、一番大事なことを伝えてくれている」「本土で戦争を止めよう」という声が寄せられました。集会には、こうした決意があふれました。

集会の基調報告は、G7広島サミット粉砕闘争は戦争に突進する岸田政権の帝国主義としての意思を暴き、被爆者を先頭とする怒りを爆発させ、岸田打倒の新時代を切り開いたと確認しました。そして、7・11新宿反戦デモを核戦争阻止・岸田打倒の大闘争にしようと呼びかけました。
ヨーロッパなど世界の労働者がウクライナ戦争に反対し、武器を提供するなと立ち上がっています。アメリカとNATOによるウクライナへの武器供与はウクライナの労働者に戦闘を強い、ゼレンスキーは労働者を死に追いやっています。基調報告は、ウクライナ戦争を今すぐ止め、中国侵略戦争・世界戦争に突き進む自国政府を打倒しようと、力強く訴えました。

基調報告はまた、1973年10月に横須賀が米空母ミッドウェーの母港とされて以来、50年も居座る米空母を撤退させる大闘争に立つと宣言。横須賀では、64年の米原子力潜水艦寄港阻止闘争や73年のミッドウェー母港化反対闘争、ベトナム戦争や湾岸戦争、イラク戦争に対する反戦・反基地・反安保闘争が続いてきました。その先頭に立ったのは横須賀の教組、自治労、全駐労や郵政、金属・化学産別の労働者であり、全国の労働者・学生が連帯し共に闘ってきました。
今回の集会の最大の成果は、沖縄と連帯した日米安保粉砕・基地撤去の闘いが、世界戦争を阻止する決定的な位置にあることを全体で確認したことです。

デモ前には横須賀にある海上自衛隊の基地に抗議行動。門から見える艦船をにらみ怒りの声を上げた(6月24日)

集会後のデモは元気なコールと太鼓、笛で注目を集めました。米海軍基地正面ゲート前では、「軍服を着た労働者」である米兵に、「Drop your weapons. We call on you to stand up against the war」(武器を置け、反戦闘争に立ち上がろう)と呼びかけました。これに基地関係者が手を振って応えてきました。

自治体による自衛官募集業務への協力を阻止する「名簿提供反対」署名は、圧倒的に支持されています。自衛隊では2021年度に防衛大学校卒業生の15%が任官を拒否し、5742人が中途で退官、いじめや暴力・性暴力が蔓延(まんえん)して自殺者は平均の1・5倍という、崩壊の危機に直面しています。自衛官募集業務を阻止することは戦争を実際に止める闘いです。
改憲・戦争阻止!大行進神奈川は、県内でのキャラバン・街宣行動を拡大し、自治体への大衆的な抗議行動を組織しています。7月22日の神奈川県民集会を結節環に8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争を闘い、10月の米空母横須賀母校化撤回闘争を爆発させます。11月労働者集会へ大隊列を登場させましょう。
(改憲・戦争阻止!大行進横須賀実行委員会 S)

侵略最前線基地化する横須賀

横須賀港に停泊中にオイル漏れ事故を起こしたイタリアのフリゲート艦「フランチェスコ・モロジーニ」

横須賀は中国侵略戦争・世界戦争の前線基地です。
横須賀には佐世保などの在日米海軍を指揮し、2万7000人の兵員を率いる米第7艦隊司令部があります。第7艦隊は原子力空母や空母護衛艦隊をはじめ強襲揚陸部隊、潜水艦隊、空母艦載機を持つ侵略部隊です。横浜ノースドックに配備されている陸軍揚陸艇LSCがこの第7艦隊と一体で、弾薬だけでなく高機動ロケット砲システム「ハイマース」を輸送して南西諸島でのEABO(遠征前進基地作戦)を担います。
横須賀には海上自衛隊の各部隊司令部も集中しています。護衛艦「いずも」の空母化が進められるとともに、南西諸島で対潜水艦哨戒・機雷掃海を担う新鋭艦の建設が進められ、海自イージス艦にはトマホークが搭載される予定です。「敵基地攻撃」の司令部は横須賀にあるのです。

6月にはイタリア海軍のフリゲート艦が寄港し、オイル漏れ事故を起こしました。21年に英空母クィーン・エリザベスが入港して以来、横須賀にはNATOやクアッド諸国の艦船が入港し、米軍のインド太平洋戦略のための「ハブ軍港」化しています。

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