「ガザ停戦を」ILWU第10支部が決議 アメリカ パレスチナ連帯の歴史に誇り
11月18日、国際港湾倉庫労働組合(ILWU)第10支部(ローカル10)が米カリフォルニア州サンフランシスコの組合会館で全組合員集会を開き、「ガザ即時停戦を求める決議」を満場一致で決議した。
この決議文は前提として、1988年のILWU大会でパレスチナ解放の決議をして以来、ILWU全体のパレスチナ連帯の方針にのっとったものであること、そしてローカル10を先頭にした2010年以来の3度にわたるイスラエル船の荷役拒否闘争を引き継ぐものであることを誇りをもって確認している。
そして、「10月7日のハマスに組織された脱獄的攻撃」が「天井のない監獄」であるガザから行われたことについて、「このような抑圧的状況のもとでは不可避な反乱であり、驚くべきことではない。イスラエルのガザへのジェノサイド的爆撃による死者は1万人近くに上り、ほとんどが子どもや女性などの民間人だ。これは正当化されるものではない」と断言している。
さらに、パレスチナ労働総同盟が世界の労働組合に連帯を求めたアピールに応え、ポートランドのILWUローカル5や統一電機労組(UE)、カリフォルニア大学で学部生の授業の大半を担当する大学院生らの組合UAWローカル2865、南アフリカ金属労組(NUMSA)などとともに、ガザ及びパレスチナの他の地域での停戦を求めることを明らかにしている。
また、ローカル10は、この決議をもってILWU本部とILWUの各地区協議会、さらにオークランドとサンフランシスコの両市議会の議員に対して同様の行動をとるように呼びかけていくことも表明した。
11月27日、オークランド市庁舎前でローカル10を先頭にしてパレスチナ連帯集会が行われた。ローカル10委員長は市議会で組合決議について発言し、「オークランド市がパレスチナのきょうだいと共にあることを若い世代に示そう」と議員に賛成投票を呼びかけた。停戦を求める決議は全会一致で可決された。
11・18労働者国際連帯集会と11・19労働者総決起集会でILWUローカル10のジャニエロ・バルトリップさんは、労働組合の団結は、すべての労働者・住民との連帯によって強くなることを強調した。ガザ大虐殺の張本人である自国政府=アメリカ帝国主義と対決し、地域の労働者・住民との団結をつくりあげて闘うローカル10の仲間たちとともに、虐殺の共犯者である日本帝国主義・岸田政権を打倒する反戦闘争のさらなる高揚をかちとろう。
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