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関生支部弾圧粉砕へ全国同時アクション

全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部に対する弾圧を打ち砕く全国同時アクションが4月7日に行われた。戦争のための労組つぶしを許さず、闘う労働組合を取り戻して戦争を阻止しようという訴えは、多くの人々の共感を呼んだ。
神奈川でも、「関生弾圧を考える神奈川の会」がJR横浜駅相鉄口前で街頭宣伝に取り組んだ。

大阪 地裁前集会で湯川委員長が闘争宣言

関生支部組合員を先頭に関西一円から430人が大阪地裁前に結集し、弾圧への怒りを警察・検察・裁判所にたたきつけた。

大阪地裁前から梅田に向けてデモ(4月7日 大阪市)

関生支部の湯川裕司委員長は、先日民放で放送された関生弾圧特集番組に触れ、「大津地裁での無罪判決をはじめ勝利はあるが、大阪広域生コン協組も警察も『(弾圧は)何も悪くない』と開き直っている。徹底して勝利まで闘う」と決意を明らかにした。
集会では多くの労働組合・市民団体が決意を語った。民事再生を使った組合破壊攻撃と闘う全国金属機械労組港合同昌一金属支部の木下浩平委員長が、「国鉄分割・民営化型の戦時弾圧だ。非和解で闘いぬく」と戦闘宣言を発した。改憲・戦争阻止!大行進関西の赤田由行さんは「昨年8・6広島闘争のデモへの弾圧で5人が逮捕され、今も勾留されている。反戦反核闘争つぶしであり、岸田政権の戦争攻撃そのものだ。断固闘う」と決意を示した。さらに高槻医療福祉労組の村山裕子書記長が「4月10日にストライキに決起する。8・6弾圧で仲間が奪われているが、弾圧をはねのけて貫徹する」と発言した。
集会後は梅田の繁華街に向かうデモを闘った。

東京 権力に目にもの見せてやる反撃を決意

東京では午後2時に新宿駅東口でリレーアピールが行われ、その後、新宿駅を一周するデモが闘われた。

150人がデモを貫徹(4月7日 東京都新宿区)

アピールの最初に「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」(関生支援東京の会)の山口弘宣代表が、「ストを闘う関西生コン支部への弾圧は、戦争のために労働組合をつぶす攻撃だ」と述べ、弾圧を絶対に打ち破ろうと訴えた。
関西から駆け付けた関生支部の武谷新吾副委員長が、弾圧との闘いの現状を報告した。昨年3月の和歌山事件の逆転無罪判決の確定を土台に関生支部は反転攻勢を強め、今年2月には大津第2次事件で大津地裁が出した7人無罪判決も確定させた。他方、昨年3月には大津地裁が湯川裕司委員長に懲役4年の実刑判決を出し、一部逆転無罪を勝ち取った加茂生コン事件を最高裁が昨年9月、大阪高裁に差し戻すなど、激しい攻防が続いている。武谷副委員長は、すべての刑事事件で無罪を勝ち取るために全力を尽くすと表明した。さらに、全国金属機械労組港合同昌一金属支部への民事再生法による組織破壊攻撃と、8・6広島暴処法弾圧を絶対に粉砕しようと力説し、そのために反戦闘争を拡大し、今年の11・6労働者集会に昨年を倍する以上の結集を実現して、「敵権力に目にもの見せてやろう」と訴えた。
動労千葉の中村仁副委員長が「かけがえのない仲間の関西支部への弾圧をわがことと捉えて全力で反撃する」と表明した。関生支援東京の会の事務局長でもある東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会長は、連合がますます産業報国会化する中で、分会は65歳で全員解雇という資本の攻撃に対し、職場でストライキを構えて反撃すると宣言した。東京の会の金元重さんは、「労働基本権を解体する関生弾圧はすべての人の問題だ」と述べて、道行く人に行動への合流を呼びかけた。東京の会呼びかけ人の藤田正人弁護士が、戦争に反対することが犯罪とされた8・6広島暴処法弾圧に怒りを表し、国境を越えた人民の団結で戦争を止めようと訴えた。自治体労働者が地方自治法改悪絶対阻止の決意を示し、全学連は「関生弾圧の狙いは戦争に協力しない労組をつぶすこと」と述べて反戦闘争の先頭に立つと表明した。
デモは「労働組合つぶしを許さないぞ」「労組破壊の岸田政権を倒すぞ」「戦争反対」の声を上げて進み、沿道の人々の熱い共感を集めた。

札幌 関生支援北海道を軸に共闘を広げ

札幌での関生弾圧に対するアクションは「関西生コン支部を支援する北海道の会」(関生支援北海道)が主催し、40人が結集した。
青年がマイクを握りシュプレヒコール。関生弾圧は労働者全体に対する攻撃であり、労働組合つぶしは戦争への道だと熱烈に訴えた。大津第2次事件の弁護団でもある関生支援北海道副代表の中島光孝弁護士が、同事件について、「7人の無罪判決をかちった。しかし2人には有罪判決が出された。アウトサイダー企業に対する労組の働きかけについて、労組法1条2項(正当な労働組合活動への刑事免責)に該当するかどうかの判断をしなかった。さらにコンプライアンス活動を『威力業務妨害』『恐喝未遂』とした。これでは労働組合活動が成り立たなくなる。関生弾圧をはね返そう」と重要な提起をした。中島弁護士は無罪をかちとった和歌山事件も担当している。
長年にわたりパレスチナ連帯に取り組んできた仲間も参加した。関生支援運動の中で共闘関係は確実に広がっている。関生支援北海道は会議でパレスチナ連帯決議を上げ、日本の労働者階級の任務はイスラエルを支援する自国政府と徹底的に闘い、切迫する米日の対中国戦争を阻止することだと確認してきた。
最後に会員が、「関生に加入し、保育園に提出する就労証明を会社の求めた。それが脅迫と強要未遂とされた。こんなことが許せるか! これからも裁判が続く。共に闘おう」と熱を込めてアピールした。
北海道の関生支援運動は国鉄闘争の継続であり、労働組合の強化と反戦政治闘争の基盤を形成する重要な闘いだ。

名古屋 中心街で労組の団結の拡大を訴え

4月7日午後2時から、名古屋市中心街の栄で「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」が呼びかけた行動が行われ、東海合同労組から坂野康男委員長をはじめ4人が参加しました。リレートークで東海の会の柿山朗代表が、関生弾圧をはね返してきた闘いの意義と今後の課題を明らかにしました。その後、運動を支えてきたユニオンの仲間や市民運動の代表の発言が続きました。「関生にかけられた攻撃はすべの労組、すべての労働者にかけられた攻撃だ」「ビラをまいただけで犯罪扱いされた。産業別労働組合を憎む勢力が、罪にならないことを罪に仕立てた」「経済安保情報保護法などで、盗聴などの身辺調査によって知りえた個人情報を、権力が恣意(しい)的判断で弾圧に使おうとしている。今の日本はかつての総動員体制、国家統制経済に移行している。その先には戦争がある」「戦争は絶対に許せない。そのためにも、組合や個人の権利をしっかり闘って守りぬかなければならない」「当たり前の労働運動でも、これをつぶさなければ戦争態勢ができない。そういう弾圧が始まったが、関生支部は今、笑顔で団結を固め、連帯労組の力を取り戻そうとしている。国際連帯を貫きながら、戦争を止め、戦争をなくすためにも、この労働組合の団結を拡大していこう!」
弾圧をはね返す熱い思いを込めた愛知連帯ユニオン委員長の発言に続いて、柿山代表が「本日の闘いは北は北海道から、名古屋、大阪、九州など、全国で闘われている」と報告しました。街頭では7人が無罪となった3・6大津地裁判決と、関生組合員との交流を深めた3・20集会を報告した東海の会のニュースが配付されました。
(東海の会会員・東海合同労組書記長 小林丈仁)

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