旭支会迎え、闘争勝利集会開く 団結と連帯の力で勝った! 次は工場で民主労組拡大へ
8月30日、東京・亀戸で開かれた旭闘争勝利集会(旭非正規職支会支援共闘会議主催)は、韓国から旭硝子支会(旭非正規職支会から改名、組合員22人。民主労総金属労組所属)のチャホノ支会長、オスイル首席副支会長を迎え、100人を超える参加者と勝利を喜び合う感動的集会としてかちとられた。
冒頭、2015年6月の解雇から9年間の旭支会の闘いの軌跡が上映された。
開会あいさつに立った旭支会支援共闘会議の清水彰二事務局長が喜びを語り、旭支会からの発言(別掲)と質疑応答に入った。
チャホノ支会長は、日本での連帯闘争に感謝を述べて「出勤してから1カ月、数日前に月給が出たが、年俸で4700万㌆(約503万円)、非正規職の時は2500万㌆程だったが2倍になった。非正規職と正規職の差別を実感している。民主労組をしっかりつくっていかなければならない」「団結と連帯で勝利した旭闘争はとどまることなく前進する」と宣言した。
オスイル首席副支会長は「待ちに待った復職をし、本当にうれしい」「現場でよどみなく新たな闘いを展開している。会社は私たちを止めることはできない。第2幕の闘いも私たちが勝利する自信がある」と胸を張った。
「AGC(旧旭硝子)が初の交渉で支会長以外の21人の復職を提案してきた時、どのように乗り越えたか」という質問にチャホノ支会長は「大したことだとは思っていない。資本側が労働組合を分裂させようとしても、私たちが分裂しなければ功を奏しない」ときっぱり。オスイルさんも「提案を組合員は一気に拒否した。同志たちがすごく誇らしい。私たちが9年間闘えた理由がここにある」。
工場内でスマホ撮影ができなくなるアプリを入れろ、規則を守れ、書面に署名しろという会社の命令を支会は拒否している。この現場攻防について「アプリを入れないことが重要なのではなく、会社の規則に従わず、秩序を壊すことができることを現場の労働者に見せることが重要だ」とチャホノ支会長。民主労組=階級的労働組合として職場支配権をめぐる資本との攻防に日々勝利しているのだ。最後に「闘いの中で民主労組をつくることが重要だ。そうしてこそ非正規職労働者、未組織労働者が自信を持って労組をつくることができる。22人が人生をかけた旭闘争は、運動として見ると小さいが、自信を持った闘いとしては大きい」と結んだ。
旭闘争を共に闘った動労千葉の佐藤正和副委員長と全学連の学生が今後も共に闘うことを宣言。支援共闘会議の金元重顧問が、大法院(最高裁)まで動かした裁判闘争はテグ地検ロビー占拠などの体を張った実力闘争が切り開いたものだと指摘し、旭闘争の勝利をたたえた。
「労働組合として団結すれば勝てる」ことを示した旭闘争を日韓連帯で闘えたことは、私たちの大きな財産だ。11月へ進もう!
旭支会の2人の発言(抜粋)
チャホノ支会長
私たちは8月1日から出勤しています。わが同志たちは明るい表情で毎日出勤し、新たな人生を送っています。国際連帯を長い間続けてくれた同志の皆さん、ありがとうございます。
私たちは今、民主労組をしっかりつくっていかなければならない状況です。すでに現場労働者を対象に7回の宣伝ビラを配布しました。企業労組の組合員は488名で、私たちは22名ですが、私たちの声の方がはるかに真実です。現場労働者の反応は熱いです。民主労組がどれほど偉大なのか、改めて現場で示すことができるように闘います。
日本の同志たちを通して国際連帯が何か、真の連帯が何かを学びました。おかげで韓国で深い連帯をすることができました。
この9年は私の人生にとって最も幸せな時間、最も輝く瞬間でした。団結と連帯で勝利した旭闘争、ここにとどまらず、より前進できるよう闘います。
オスイル副支会長
一日一日が新鮮です。旭硝子の不合理な会社規定を私たちは拒否しています。今まで誰も拒否したことがありませんでした。旭硝子の会社規定は、すなわち法律でした。
多くの労働者が見ている会社の食堂で工場長に対して謝罪しろと大声で言いました。慌てた工場長の姿を多くの人が見ました。現場でうわさになり、多くの現場労働者が旭硝子支会に関心を持ったと話してくれました。現場で展開する第2幕の闘いも私たちが勝利する自信があります。
9年間経験した団結と闘争を現場でより一層一生懸命拡大します。民主労組をしっかりつくっていきます。見守ってください。
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