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各地で戦争阻止・女性解放訴え

〇広島/米兵の女性暴行許すな 天皇訪問攻撃と闘う

原爆ドームに向けてデモ(3月8日 広島市)

広島市で3月8日、「女性は反戦の先頭に!米兵の女性暴行を許さない!中国侵略戦争を阻止しよう!」のスローガンを掲げた集会・デモに65人が結集した。
広島県労組交流センター女性部の森実智恵美さんが基調報告を行った。トランプ再登場で進む中国侵略戦争―世界戦争・核戦争情勢を鮮明に提起し、女性差別・民族抑圧をむき出しに進む戦争に対して、女性は自らの力を取り戻して戦争阻止と女性解放を一体のものとして決起しようと訴えた。とりわけ、沖縄で頻発する米兵の女性暴行を弾劾し、沖縄と連帯して安保粉砕・基地撤去の闘いを巻き起こそうと提起。また、女性差別の横行する中、社会を根底から変える女性たちの闘いが始まっているとし、昨年の8・6原爆ドーム前でも逮捕覚悟で多くの女性が座り込み集会禁止攻撃を打ち破ったことを確認した。さらに、今年2月に不当逮捕された、女子学生2人を含む京大生7人が不起訴釈放をかちとり直ちに闘いの最前線に立っていると報告すると、会場からは大きな拍手が起こった。そして、石破政権が中国侵略戦争体制づくりのために天皇制攻撃を仕掛けている中で、戦争と民族抑圧、女性差別の元凶である天皇の広島・長崎・沖縄訪問攻撃と闘うことの重要性を提起した。
続いて、会場から12人が次々と発言した。香川の仲間は、国民民主党・玉木雄一郎の不倫問題で明らかになった、妻には子育てなど「良妻賢母」を強制する一方で、ストレス解消に女性をおもちゃにする醜悪な家父長制を弾劾し、戦争・徴兵と闘うウクライナの女性と連帯したいと表明した。選挙戦の中で駆けつけた安芸太田町議の大江厚子さんは、戦争と地方切り捨てに怒り、中国侵略戦争阻止を訴えて闘っていると発言した。他にも広島市職員、広島連帯ユニオン、広大の仲間、8・6ヒロシマ大行動実行委、呉や岡山で闘う仲間などから生き生きとした発言が続いた。
そして集会の終盤に、沖縄出身の70代の女性が「皆さんの元気な発言を聞いて私も話さなければ」と口を開き、若い時に米兵に暴行されたこと、米兵が悪いのに油断した自分が悪いと言われ、その時は自分も親も「恥ずかしい」ばかりで沖縄にいられず本土に来たと告白した。「体を悪くして後は死ぬのを待つばかりと思っていたが、口が動く間はしっかりと生きていきたい」との表明に参加者は衝撃と感動を覚え、心から連帯する決意を固めた。さらに、大学のセクハラ・アカハラと闘う女性が発言した。セクハラを告発し、大学の救済機関に訴えたが、大学側は「彼女が『好意』を持っていたのだから『合意』があっだ」と教授を擁護し、「厳重注意」という結論になったことを、あふれる涙を押さえながら報告。当該の教授と大学に対して民事訴訟を起こしていると語った。会場からは、発言してくれたことに感謝し、彼女の悔しさと怒りを共にする拍手が沸いた。最後に婦民全国協広島支部の室本けい子さんが行動方針を提案し、原爆ドーム前までのデモに移った。(広島実行委員会・伊豆ハルミ)

〇福岡/被爆者が反戦アピール 初参加の青年とデモ

繁華街のデモは注目を集めた(福岡市)

福岡市で3月8日、3・8国際婦人デー闘争を行いました。天神・警固公園では長崎原爆被爆者の土井玞美子さんがマイクアピールに立ち、「原爆の被害、戦後の食糧難の中を懸命に生きてきた。戦争が迫っている今、徴兵制の復活を危惧(きぐ)している」と戦争への危機感と反戦決起の意義を訴えました。その後「中国侵略戦争阻止!」の声を響かせて天神の繁華街をデモ行進! 初参加の青年が「石破・トランプ打倒!」のプラカードを元気に掲げ、沿道の人々の注目を集めました。
その後の集会では、女性たちが反戦決起から革命を切り開いた3・8国際婦人デーの意義を明らかにする基調報告に続き、闘いに立ち上がる女性たちの映像を上映。世界中で体を張って警察や軍隊と闘う女性たちの姿に感動が広がり、(映像中の)杉並区議の洞口朋子さん、全学連委員長の矢嶋尋さんのアピールに多くの仲間がうなずきながら聞き入りました。
討論では、土井さんから戦時中の女性たちの性被害の実態が語られ、在沖米軍による性暴力と日本政府の隠ぺいなど、今もまったく変わらない現実に対して「どこまで女性を蹂躙(じゅうりん)するのか!」と怒りがわき上がりました。続いて、教育委員会による自衛隊訓練体験実施や佐賀空港へのオスプレイ配備弾劾、人員不足の介護職場での孤軍奮闘の闘い、中国侵略戦争に向けた日米共同作戦計画の暴露など様々な報告が行われ、活発な討論となりました。
最後に「トランプが大統領になっても中国侵略戦争は変わらない。反戦の闘いは必ず実力闘争となる。佐賀空港闘争もマイクや幟を破壊する県警との直接対峙(たいじ)となっている。絶対に戦争を止めるため、闘う仲間をもっと増やしていこう。パワハラ・不当解雇を打ち破る『日本生命』の裁判闘争も運動を拡大し、勝利に向けて闘おう」と訴え、集会を終了しました。(婦人民主クラブ全国協議会福岡支部・松尾栄子)

〇北海道/労働者と共に反戦で行動を

札幌市でスタンディング

札幌市で3月8日、「女性が行動すれば社会は変えられる!戦争を止めるために行動しよう!」と、大通り3丁目でのスタンディング・集会を行いました。世界戦争が始まっている中、他団体の3・8デーが「反戦」を語らない状況で、毅然(きぜん)と自国政府の戦争政策反対、反戦を訴えたことは重要でした。スタンディングでは、昨年の3・8集会に初めて参加した若者が元気に発言しました。
集会では、婦人民主クラブ全国協の川添望さんが基調報告を行いました。トランプ・石破のもとで差別・抑圧が激化する中、労働運動・反戦運動など社会変革に向けた運動をする上で女性解放は避けて通れないと訴え、宮古島の闘いの映像と報告を通して、女性が生き方をかけて反戦の先頭に立てば社会を変えられると鮮明にしました。福祉事業所からは、「軍事費拡大では安心・安全な福祉事業所でいられない」を掲げて何十年ぶりかの街宣行動をしたことを報告。質疑応答では、ジェンダー平等と称してセックスワークの合法化や政府による取り込みが行われていることなどをめぐって活発な討論となり、関生支援北海道、自治体労働者、合同労組、自交総連SKさくら交通労組からの連帯あいさつを受けました。そして、パレスチナ支援を行い、沖縄に学び、労働者と共に反戦で行動していこう!と集会を終えました。(北海道 川島美里)

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